内容説明
物に触っただけで、それを所有していた人物の秘密を感知できるサイコメトリー(残留物感知能力)を使い、超能力少女・紫は、未解決事件の手がかりをつかむが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
yukision
58
サイコメトリーという超能力を持った女子高生が主人公の短編集。物に触っただけで所有者のことが分かる力使って事件を解決に導く。単にすぐ犯人が分かるとかいう単純明快なものではなく、矛盾する複数の事実をどう整理していくかに捻りがあり、面白かった。2021/04/22
なな
25
紫のオムニバス。どれも、面白くて、どんどん読みたくなる。2017/03/26
チョコ
19
サイコトメリーの女子高生が触るだけでその所有者の記憶を読み取る短編連作。どの話も短いながらしっかりしていてひねりもあり面白かった。『猫の恩返し』が好きかな!『弁当箱は知っている』せつなかった。2018/04/10
きゃらぶ
16
これも良かったです。好きだな、今邑さん。ミステリー過ぎず、だらだらと長くなく、そして意外な結末。柴ちゃんのサイコメトリーが前に出てこない所がまたいい!数に限りがある(?)今邑作品、どんどん読んでいきたい。2019/03/09
星落秋風五丈原
13
桐生紫は女友達の家にあった鋏に触れようとした瞬間、手に電流のようなものを感じた。「この鋏は血を流したことがある」。小さな男の子の苦痛と恐怖が伝わってきた。だがその子が死んだかどうかまでは分からなかった。(『鋏の記憶』より)。物に触れただけで、それを所有していた人物の秘密を感知できるサイコメトリー(残留物感知能力)を使い、紫は未解決事件の手がかりをつかんでゆくが…。2000/06/14