内容説明
憧れの日本にやって来た私立探偵のトウキョー・サム。しかし、そこは、サムライが生き、茶道がもてはやされ、遊廓が栄える不思議の国だった。奇妙なハラキリ事件、茶室の密室、そして、オイラン連続見立て殺人と、数々の超ジャパネスクな難事件に挑むサムと不思議の国の住人たち。かつてない究極の本格謎解きミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
愛の餓死体
4
初・山口雅也作品だったと思う。設定が掴めきれないまま読了・・・ぼちぼち楽しかったかなという印象。後日、次作の【続・日本殺人事件】を読んで山口作品はもう読まないと思う。この作品はその序章に過ぎなかった。
nemuo
1
「生ける屍の死」で有名な山口雅也の一風変わったミステリ。最近は特殊設定ミステリが流行っているが、山口雅也はまさに元祖とも言えるのではないだろうか。日本に来たことがないアメリカ人が日本を想像しながら書いたミステリ、という面白い仕立て。そこには花魁がいたりサムライがいたりとまさに外国人がイメージするへんてこなニッポン。その舞台装置がうまくミステリとして成立しているのがさすが。へんてこ世界に対する違和感もだんだんと気にならなくなってくる。日本人観を見直すきっかけにもなってなかなか面白い。2023/04/14
とも
1
『生ける屍の死』から入った山口雅也さん2冊目。サムライが闊歩し玄関先には鳥居が鎮座するニホン(?)に来日したアメリカ人のサムさん。独特のニホン観が根底にある摩訶不思議な事件に惹かれ、時に引きながら解決する…というお話。今はもう違うけど、ひと昔前の外国の人から見たら日本ってこんな感じだったのかな。動機も殺害方法も世界観に見事にマッチしてて、読んでいて楽しかったー!新たなお気に入り作家さんが生まれるって幸せです。早速『続・日本殺人事件』も借りてきました。2018/11/11
もぐもぐチョビたん
1
装丁が凝っていて本棚にあると面白いかも(=^ェ^=)帯刀したサムライが闊歩するカンノンシティに来日したアメリカ人が探偵として活躍する話☆外国の目から見たヘンテコな日本の言葉なり儀式なりがユーモラスに描かれていて笑える(^O^)ミステリとしては初心者入門といった感じでミステリマニアじゃなくても楽しく読めるかと(´ρ`)2014/07/26
二分五厘
0
2000.1.23