内容説明
十歳の少年ジョス・クライトンは、ある日すてきな女性を見かけた。ジョスの住むイギリスの田舎町では目にしたこともない顔だ。ボビーと名乗るその女性は、アメリカから来たと少年に告げた。ジョスはたちまちボビーに魅せられ、週末に催される姉たちのバースデーパーティにボビーを招待する。ある目的があってこの地に来ていたボビーは、喜んで招待に応じた。目的とは―クライトン家を断罪することだった。 パーティ会場で、ボビーはジョスのいとこのリュークに会った。カリスマ性があってハンサムだけど、鼻持ちならない男だわ。しかも、つきまとうガールフレンドを追い払うために、強引に私との親密な関係をでっち上げるとは…。それだけではない。彼はボビーに、鋭い疑いの目を向けてきたのだった。
感想・レビュー
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akiyuki_1717
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シリーズ三作目。祖父は恋人に裏切られその恋人が出産後すぐに子供を養子に出すと知り引き取って育てた。母がそのせいで精神的に不安定なことから双子の姉妹は祖母に復讐を誓い、妹がイギリスに渡った。墓地を訪れたとき偶然一族の子供と出会い、姉妹の誕生会に招待された。罪悪感を持ちながら情報収集のため出席する。背の高い彼女に少年は年の離れた従兄を紹介すると言っていた。祖母は快活で若々しく好感の持てる人物で、少年の従妹は初めから彼女に疑惑を持っており、苦々しい態度を取っていたが、二人の間には引き合うものがあった。2021/07/29