内容説明
発病して十年、ベッドの上で半身になって書き上げた―。心臓の鼓動が聞こえるハードボイルド少年の「夢」が覗ける大人の童話。「不良作家」の最後の短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
169
切なさの中に、優しい温もりがあるハードボイルドっぽい短編集。表題作はファンタジーの要素もある。一篇だけ女性が主人公だが、どの主人公が純粋な少年(少女)の心を持ってるようで、そして、どこか懐かしさも感じ、風景と自然が目に浮かんでくる。すごく良いというわけではないけど、とても味わいと深みを感じる心地よさを味わえた。2021/01/11
takaC
59
柏井橋~弁天橋辺りの花見川流域なら現在でも当時とあまり変わっていないかもしれない。2016/10/10
ひほ
16
懐かしい地名を見て読んでみたけど合わなかったみたい。2023/12/02
順子
10
土地勘のある場所小説3冊目。千葉市花見川区に長年住んでいるのでこれは近い!表題作は少年が主人公のファンタジー。出てきた弁天宮にも行ってみた。(ひなびた祠のように描かれているが桜吹雪の中で美しかった!)「野生時代」などに掲載された短編12編で、全体に男臭いハードボイルド。いかにも男性紙に掲載されたものという感じだが好感が持てる。2019/04/14
Tonzo
6
★★★★★ やっと手に入った。 少年の夢・大人の意地 ハードボイルドとロマン 病気を知っていてどんな心境で書いたのだろう・・・ 2022/09/25
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