• ポイントキャンペーン

アスキー新書
ロシア 苦悩する大国、多極化する世界

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784048708715
  • NDC分類 319.38
  • Cコード C1231

内容説明

「リセット」宣言後も悩みの多い米国との関係や、東日本大震災を契機に変わりつつある日本との関係、旧ソ連諸国やNATOとの距離感も難しいロシア外交。また、民族問題やテロなど、国内に抱える問題も多い。冷戦崩壊から多極化へと進む世界の中で、ロシアが抱える諸問題とそのアプローチを通じて、世界政治を読み解く。

目次

プロローグ 多極化する世界を、ロシアの視点から考察する
第1章 旧ソ連諸国に振り回されるロシア外交(「リセット」後も紆余曲折の米ロ関係;ロシアとイスラエルの軍事協力 背景と影響 ほか)
第2章 振り子のように揺れ動くNATOとの微妙な関係(NATOとロシアの和解?;NATOとロシアの関係改善の暗雲―「ウィキリークス」問題の余波)
第3章 つのる国民の不満、根深い憎悪の連鎖(天災か、人災か―ロシア森林火災と政治;モスクワ暴動―高まる民族主義の危険 ほか)
追補 東日本大震災におけるロシアの動きと今後の日ロ関係(すばやかった日本への支援;原発事故―日本に頼られたいロシアの本音 ほか)

著者等紹介

廣瀬陽子[ヒロセヨウコ]
東京生まれ。政策・メディア博士。慶應義塾大学総合政策学部准教授。2000~2001年に国連大学秋野フェローとしてアゼルバイジャンで在外研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hk

5
何故、池上彰が洛陽の紙価を大いに高めているのか? この本を読めばその謎が氷解する。黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地域は19世紀に露土戦争やグレートゲームの激戦区となったために様々な禍根が生まれた。本書はそういった「歴史背景」や「民族・宗教対立という前後関係」を一切度外視して論を進めている。そのため、そもそもコーカサスの人々が何故争っているのかが解らず、話しが見えてこないのだ。コソボ紛争のコーカサス地方への波及、中央アジアにおける米中露の綱引き、ロシアとイスラエルの接近など興味深い論題が台無しである。2015/12/21

中年サラリーマン

2
グルジア、オセチア、チェチェンなどの聞きなれない地域の複雑な状況がわかります。2012/06/16

hixxxxki

1
グルジアはサーカシヴィリ大統領夫人がオランダ出身のユダヤ系だったり、ユダヤ系人脈が存在する。そのため、イスラエルとは関係が深く、軍事訓練や兵器提供等、軍事協力していた。しかし近年ロシアとイスラエルが軍事協力し始め、グルジアは警戒感強めている。グルジア紛争時にロシアの無人機をイスラエルの無人機が圧倒したことが、ロシアがイスラエルの兵器を購入するきっかけとなっている。グルジア紛争けしかけたのはイスラエルという説もある。2015/12/08

shuhei0706@gmail.com

1
読みやすい新書。ただそれだけに浅い。現代国際情勢は歴史の背景なしには語れない。ところがこの新書はバックグラウンドを押し並べて取り扱わず、起こった出来事を順に書き連ねているだけ。ロシア周辺の「今」を知るには最適の一冊ともいえるが、歴史の大きな流れの中にあるロシアの現状を知るには少々物足りないと言えるかもしれない。2011/09/07

めぐめぐ

0
非常に読みやすく、分かりやすい。入門書にはいいかもしれない。ここから派生して詳しく読んでいきたい2016/11/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4034268
  • ご注意事項