内容説明
相次ぐ機密情報の公開で各国政府を震撼させ、世界中に波紋を呼び起こしたウィキリークス。それはいかにして誕生したのか?創設者ジュリアン・アサンジとは何者か?目的は?資金は?仲間は?そして、メディアと政治はどのように変貌を迫られるのか?ジャーナリズムの世界を知り尽くした著者が、最新情報をもとにすべての謎に迫る。
目次
序章
第1章 ウィキリークス誕生
第2章 ハッカーからウィキリークスへ
第3章 ウィキリークスを読む
第4章 アメリカvs.ウィキリークス
第5章 ジャーナリストか?テロリストか?
第6章 世界を変えたコミュニケーション革命
第7章 トクダネとリークの微妙な関係
第8章 ウィキリークスに「正義」はあるか?
終章
著者等紹介
蜷川真夫[ニナガワマサオ]
東京大学卒業後、朝日新聞社で社会部記者、ニューデリー特派員、「AERA」編集長などを務める。1997年、株式会社ジェイ・キャストを設立、代表取締役。「J‐CASTニュース」発行人
石川幸憲[イシカワユキノリ]
上智大学卒業後、渡米。南イリノイ大学博士課程修了(哲学)、ペンシルベニア大学博士課程単位習得退学(政治学)。AP通信記者、「TIME」特派員、日経国際ニュースセンター・ニューヨーク支所長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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よく読む
3
政府とたたかう姿がかっこいい。Paypalもカード会社も契約解除し、募金の窓口がふさがり、Amazonもサーバーの貸出をやめ、ドメインサーバーがなくなっても、なんとか継続つづけるウィキリークス。秘密主義に怒っている。ハッカーや暗号学者や物理学者などが集まって作られたらしい。2017/04/01
葉
2
アサジン氏の話題は自分の中で過去になってしまっていたが、本を読むことはなかったのでいい機会だった。メディアには大衆が好むスキャンダルを味付けに使って情報を広げるという特性が備わっている。Winnyを久々に聞いた。ウィキリークスが話題になるとアサジン氏への取材攻勢も高まったが、記者の必読書だったのが『Underground』だったらしいい。ツイッターという小さな井戸と表現されている部分が自分の中で賛否(6:4)あると感じた。正義の反対はもう一つの正義であることを思い出した。2015/11/30
tankaru
2
ウィキリークスについて説明してるんだけど…よく掴めない。多分だけど、そのあり方・意義をうまく理解できていないので、本を読んでも分からないんだろう。今のところは価値判断を保留したい。2013/04/17
tomozo
2
ウィキリークスをだしにメディア論を語っているだけで、朝日新聞が公電を解析した結果をニュースにした現在、特に読む必要はない2011/05/13
lop
1
一時話題になったウィキリークスを知りたくて読みました。へぇーこういう情報が公開されてるのかーと思ったんですが、徐々にトーンダウンし、「報道とは」といった内容に置き換えられてる気がした。ウィキリークスについても表面的なことばかりで残念でした。アサンジの自伝があるならそっち読もうかなー2014/07/23