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内容説明
上司を殴って一流商社を辞めた元OL、吉原陶子。同僚のツテでバイク便運営会社に身を置くが…そこには個性的な面子ばかりが揃っていた!常に寝ぐせがついたままの社長・如月。強面で口の悪い“人間カーナビ”・菅野。少女趣味な女性ライダー・さおりん。そして宣伝部長・大谷さん(オカメインコ)―。若干引きつつ長距離の荷物を手持ちで運ぶ「ハンドキャリー便」担当として働き始めた陶子だったが、そんな彼らの個性をも凌駕する「ある能力」を身につけてしまい―。
著者等紹介
美奈川護[ミナガワマモル]
第16回電撃小説大賞“金賞”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tsukamo
79
初めは普通の配達員の物語かと思っていたらまさかのテレポーテーション!?不意を突かれた感じです(@_@。 でも面白かった!読了後はスッキリした気分になりました。続編も出ているようなので読んでみたいと思います。これは当たり作品でしたヽ(´∀`)ノ2013/09/13
hirune
78
この話にはオカメインコが出てきます。大事なことなんで最初に言いました(╹◡╹)そしてどこでもドアはそんなに便利ではないかもしれない…行き先がコントロールできず いつ現れるやら定かではなく、しかも片道のみだったら。。思いを届けるハンドキャリー便の新人陶子さんの奮闘記。面白かった、けど掴みどころのない絋一郎とさおりんは良いとして、人を デカイの としか呼ばない菅野、失礼過ぎでしょ。それに元の会社の専務がムカつく。奴に天罰が下りますように~~☆2016/12/01
オカメルナ
67
上司を殴って一流企業を退社した陶子。ひょんなことから再就職したのはバイク便の会社。陶子はバイク便ではなく、自身の足を使って配達することになるんだけれど・・・個性豊かな面々に囲まれ、気づけばガッツリとバイク便ユーサービスの一員となる陶子が男前で好感度大!『まごころこめて おとどけしま~す』って良いセリフだな♪オカメインコでありながら宣伝部長の大谷さん、存在感大でオカメちゃん好きとして垂涎もの(*^o^*) 面白かった♪2013/06/29
ぶんこ
62
特殊能力を持った主人公の小説は、いつもの小説のような感情移入しては泣いたり怒ったりが無く、あくまでも物語として読めました。 大手商社を辞めてバイク便の会社に入り、ハンドキャリー要員として働き始めた陶子さん。 彼女の負けず嫌いが半端無くて面白かったです。 180センチ近い長身の陶子さんの男勝りの中に隠れている優しさが、お届け物の残留思念を感知して、思いを届ける。 ところで、それらの必要経費はどうなのでしょう。 ちゃんと請求出来て、回収も出来るのか? 余計な心配をしてしまいました。 すぐ続編を読みます。2015/09/26
Tomokazu Kumada
56
上司を殴って一流商社を辞めた元OLの「吉原陶子」、同僚の紹介で訪れたバイク便の会社でなしくずし的に働く事になる主人公。新しい会社には、メモ魔の社長「如月」・顔が恐くて口が悪い人間カーナビ「菅野」・永遠の18歳「さおりん」・宣伝部長「大谷さん(オカメインコ)」の3人と1羽の個性的な面子が揃っています(笑)。ハンドキャリー便担当として京都に荷物を届ける為、新幹線に乗り込んだ時にある能力に目覚めてしまいます。「距離をかける大女」として荷物とその人の想いを最速最短で届ける物語。2012/11/08