内容説明
世の中を微細に観察し、マル金、マルビに分けた80年代の名作『金魂巻』の著者でイラストレーターの渡辺和博氏がガンで急逝したのは2007年2月。ガン告知された入院時を描いた本書は、医者や看護師の実態から患者のおかしな生態までを独自の観察眼で綴った「笑えるガン闘病記」。長年の友人の嵐山光三郎、南伸坊、神足裕司氏による追悼鼎談を収録。
目次
告知の日(ガンの告知を受けてぼくは初期化された;ビョーインはまるで編集部;先生!私用のケータイですか!?;ガン治療は『ゼルダの伝説』みたいなのだ;素晴らしき、病院のハッピーな粉;肝臓は、悪いのにフツーに暮らせるところがコワイ)
病院ってこんなところ(ベッドの上で文芸的公共性について考える;都市伝説は病院で生まれる;野心的な医者はアルゴンを使う!?;変わりつつある白衣の天使;病室におけるナースと床頭台のシュールな出合い;いま、感動のパフォーマンスが求められている;人生相談、BM話、お見舞いに来る人いろいろ;お見舞いの品、いろいろ)
こんな感じで暮らしております(美少女戦士と妄想パワー;君は『牡丹と薔薇』を知っているか!?;インフルエンザはガンよりコワイ!;その後はこんな感じで暮らしております)
著者等紹介
渡辺和博[ワタナベカズヒロ]
1950年広島市生まれ。美学校で赤瀬川原平氏などに師事した後、青林堂に入社。雑誌『ガロ』編集長を務めた後に独立し、マンガ家、イラストレーターとして活躍。1984年『金魂巻』がベストセラーになり、文中に使われた「マル金」「マルビ」という表現が第1回流行語大賞を受賞。2003年肝臓ガンを宣告されるが、2005年2月に夫人との生体肝移植手術に成功。2006年7月にガンが再発し、2007年2月6日未明に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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これでいいのだ@ヘタレ女王
後ろのお兄さん
あーさー