出版社内容情報
山口 幸三郎[ヤマグチ コウザブロウ]
著・文・その他
内容説明
探偵・日暮旅人には不思議な力がある。音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛み―。これら目に見えないモノを、“視る”ことができるのだ。その力を使い、旅人は『探し物探偵事務所』を営んでいる。そんな特異体質を持つ旅人のことが気になる保育士の山川陽子は、旅人と彼の娘・百代灯衣の生活をサポートしようと、相変わらず探偵事務所に通う日々を送っていた。そんな時、旅人のもとに、ある料理の“隠し味”を探してほしいという依頼が舞い込んで―?シリーズ第2弾。
著者等紹介
山口幸三郎[ヤマグチコウザブロウ]
1983年5月生まれ。福岡県在住。第15回電撃小説大賞・選考委員奨励賞を受賞。翌年、受賞作『神のまにまに』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よむよむ
85
シリーズ第二弾。隠し味を探すなど優しい話もありましたが、気になるのはやはり最終話。旅人の過去に触れ、聴覚などを失った理由が明かされる。それはかなり気分の悪くなる描写で、小説とはいえ読むのが辛かった。ユキジの父と旅人の父の関係も見えてきました。過去の事件が少しわかりかけたところで、続く。あー、先が気になります(>_< )2017/02/06
papako
76
だんだん不穏な事件が増えていく。旅人はただの優男ではない。そりゃ、あんな過去があれば、しれっと嘘もつける。あまりにも悲惨な過去の事件。五歳の子供になんてこと!このシリーズにはいろんな親と子の関係がたくさん出てくる。栄一朗、よくぞ決心した。ミアちゃん、よかったね。さてさて続いていきますよ。2019/01/28
風里
71
連作短編集の形態をとった続編。 だんだんきな臭くなってきて、旅人の表情も変わってきた。 以後の展開がどう進んでいくのか、予想を裏切られるのか、少しずつノってくる終わり方は流石。2013/05/24
itoko♪
70
シリーズ2作目。前作のラストで見せた旅人の裏の顔。彼の真の目的が分かるが、スッキリするというよりも、彼が落としめられた深い深い闇…その全容が今後明かされていくのがとても辛くなりそうな予感しかない。2016/11/27
Ikutan
66
探偵日暮旅人シリーズ、第二弾。隠し味を探す第一話の『老舗の味』は家族の絆が伝わってくる温かい物語。前作のほのぼのした感じが続いているなぁと思っていたら、あらまぁ、第二話からうってかわって死体とか薬物とか裏社会が舞台に。それが、どうも旅人の境遇に繋がるようで、これは目が離せません。残酷な描写などもあり、読み初めとは全く違う方向の物語になってきましたが、益々面白くなってきましたよ~。第三弾へ。2016/08/21