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内容説明
人類のフロンティア、月面都市を埋め尽くす摩天楼で、多くの人々が見果てぬ夢を追いかけている時代―。月生まれ、月育ちの家出少年ハルは、“前人未踏の地に立つこと”を夢見ていた。そのために必要なのは、圧倒的な資金。少年ハルが足を踏み入れたのは、人類の欲望を呑み込み、時に無慈悲に打ち砕いてきた場所「株式市場」だった。そんなハルが、月面都市の片隅にある寂れた教会で、黒尽くめの美しき天才少女ハガナと出会ったとき、運命の歯車は動き始める―。少年の見果てぬ夢を描く金融冒険青春活劇。支倉凍砂シナリオの同人ヴィジュアルノベル完全版が、電撃文庫で登場!!
著者等紹介
支倉凍砂[ハセクライスナ]
1982年12月27日生まれ。第12回電撃小説大賞銀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
41
夢を叶えるため株式市場に活路を見出す月生まれ月育ちの家出少年ハルが、ふとしたきっかけから数学の天才少女ハガナと出会い、コンテスト優勝と周囲の人々の危機打開を目指す物語。夢のために孤高だったハルが彼女たちに出会い触発され、自分に自信を持てなかったハガナもハルへの協力をきっかけに変わっていく、そんな不器用な二人の距離感の変化。そんな存在に葛藤しながら、二人が夢やその思いを語れるようになるまでに近づいたからこそ、終盤の喪失感、そして絶望が切なかったです。一度は全て失ってしまったけれど、巻き返しに期待しています。2014/12/12
友和
36
本の厚さに驚くが、ストーリーは金融業界モノで、けっこう興奮した。主人公のユメと成長が気になる。次回も楽しみ。2015/01/15
まりも
34
夢を叶える為に家出して株で金を稼いでいる少年と天才数学少女ハガナの出会いから始まる物語。ひたすら夢に向かって突き進もうとするハルと最初はハルの事を毛嫌いし警戒心たっぷりだったハガナが協力してコンテスト優勝を目指す中で二人の距離が縮まっていく過程は微笑ましいですね。周りのキャラもそれぞれ魅力的で掛け合いも面白かった。それだけに全てを失ってしまう終盤の展開はツラいものがありました。ハルは夢をかなえる事が出来るのか、ハガナの行方も気になるし次巻が待ち遠しい。2014/12/14
ソラ
21
後半の全財産をかけた取引は手に汗握る展開。しかも、その結果がバッドエンドというのは何とも…。次回以降、ハルのリベンジに期待。2015/08/07
サキイカスルメ
20
少年期からとは、壮大だなぁ。月生まれ月育ちの家出少年ハルと、同じく家出少女で数学の天才ハガナが株で夢を追いかけるお話。2人が出会って、仲良くなっていく様子が微笑ましかったです。トントン拍子にお金が増えていくのによかったねと思っていたら、最後の方にぶち当たる現実の壁が……。十代で街の人の人生を背負うって重たすぎるよなぁ。主人公ハルは野心や大人びているところはあるものの、悪ぶりたい不器用な男の子という感じでよかったですね。リサは包容力のあるお姉さんで素敵だし、ハガナは猫みたいで可愛かったです。続きも読みます2014/12/15