- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
内容説明
旅人たちの帰りを待つ、防具屋「シャイニーテラス」の女主人ソラ。自由を求め、身分を捨てた元貴族の傭兵アル。二人の距離が近づきつつある冬の日、アルのもとに“元貴族”という立場を利用しなければならない任務が舞い込む。迷うアルの背中を押したソラだったが、彼が任務先で危機に陥ったことを知る。ソラは店を訪れる人々と協力し、アルを救おうとするが―!?不思議な防具屋を舞台にした、心洗われるファンタジー。第16回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”受賞作第2弾。
著者等紹介
菱田愛日[ヒシダマナビ]
『空の彼方』で第16回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうこ
52
これから二人はどうなったいくのでしょうか?「ただいま」と「おかえりなさい」何げないようでいてなぜだか泣きそうになります。次でおわりですか...手元にはあるのですが、終わらせるのがもったいないきがします^^;2011/11/10
たるき( ´ ▽ ` )ノ
48
すごい。生まれ持った身分や性質に対する葛藤が、とてもよく描かれている。登場人物たちの心情の変化もすごく伝わりやすくて、面白かった!読んでよかった。2018/12/02
dr2006
41
面白くなってきた⤴第一巻は舞台と登場人物の紹介であって、この第二巻の長編への伏線といっても良い。多くの人物が登場したが、主人公は元貴族で傭兵のアルフォンスで決まりだ⒲今回の彼の任務は、レジスタントが支配する地方都市メノンの教会に居る貴族の娘エミリアを救い出すこと。レジスタントに気づかれない様に救い出す為、元貴族のアルフォンスが許嫁役の貴族に扮し、迎えに行く作戦だ。彼は、夫になると信じて好意を寄せるエミリアを騙す良心の呵責と、ソラへの思いの間で葛藤する。今作もソラの一人称はないが、心情が伝わってきて切ない。2023/11/17
さばかん
34
待っていてくれる人がいるから頑張れる、信じられる。――大切な人。待ちながらでも、手を差し伸べられる。――大切な人が、できました。それはとても素敵なことです。 必ず帰ってきます、貴女のもとへ。 それでも私は待っています、貴方のことを。2012/09/05
くろり - しろくろりちよ
34
シリーズ二作目。「まぁまぁ」って思った一作目だったけど…二作目読んでよかった…!登場人物が誂えたようにぴったりと来る位置に収まってる。元貴族の傭兵アルフォンスも、防具屋の女主人のソラも、ギルドの親方も指南役も、軍人のマリアベルも。このメンバーが揃って初めて起こる、「いってらっしゃい」から「ただいま」を言うための軌跡の物語。大切なものや約束をするほど、閉じ込められて。それでも笑顔で「いってらっしゃい」が言える人は、すごく素敵だ。2012/03/13