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出版社内容情報
入間 人間[イルマ ヒトマ]
著・文・その他
内容説明
「あの人が犯人よ」「どうして言い切れる?」「何となくよ。だから頑張って、この事件を解決して」「それは無理」「どうして」「今日も迷える子犬を捜索しないといけないからだ」ぼくの名前は花咲太郎。探偵兼ロリコンだ(いや逆か?)。犬猫探しが専門で、今日もその捜索に明け暮れている。…はずなのだが最近、殺人事件ホイホイの美少女・トウキのおかげで、望まない大事件がぼくに向かって顔見せ中。ヤメテー。『閃かない探偵』のぼくにできることなんて、たかがしれてるんだけどなぁ。
著者等紹介
入間人間[イルマヒトマ]
1986年生まれ。アスキー・メディアワークス刊の電撃文庫にて活躍する若手小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とら
74
推理しないロリコンの探偵の物語第二弾。主とする仕事は猫や犬探し。でもたまに来る探偵らしい依頼も、探偵事務所の会計係の推理を偉そうに語る係らしく、真相までの過程をいつも通り越してショートカット出来るならしてしまう。でも考える。「本当に優秀な名探偵というやつなら、事件を未然に防がなくてはいけないんじゃないかな。犠牲者が出るなど以ての外だ。だけどそんな奴を誰が『名探偵』と認めてくれるのだろう」名探偵はいつだって、事件を追い抜くことは許されない。トウキといる裏側の今の自分が”覆らない”様に、これからも生きていく。2012/11/25
Yobata
35
「閃かない」探偵再び。犬猫探しのロリコン探偵花咲太郎。今日もその捜索に明け暮れる筈が…トウキの名探偵資質で大事件に巻き込まれてばかり。しかし閃かない花咲太郎は決して覆さない…。殺し屋さんからの奪われた殺人の証拠の奪還依頼,いなくなった猫の死体探し,電車で遭遇した殺人予告女,トウキとの出会い,水族館襲撃事件の5編。相変わらず閃かないなwというか頭はいいのに依頼外については怠惰なんだねww徹頭徹尾、別行動を犯さない,態度を覆さない探偵。今回は殺し屋さんの木曽川さんが良い味出してたwエニグマ作戦でのヒーローと→2011/05/01
黒瀬
24
相変わらず殺し屋である木曽川とのやり取りが凸凹コンビ感満載で面白い。探偵と殺し屋という、決してつるむことがないはずの二人なのに、いや二人だからこそ良いのか。 他にはトウキが太郎くんのもとに転がり込んだ理由とロリコンである太郎くんが遠回しに「帰らなくていいのかい」と心配するシーンが好きです。太郎くんイケメンで良かったね。2016/12/13
coco夏ko10角
16
なんか前巻よりとても面白い。一番好きなキャラ・木曽川の出番が増えただけじゃなく活躍シーンもあって満足。ロリコン探偵とトウキの出会いも。前巻読了後は「まあとりあえず続編も読んでみるかぁ…」くらいの気持ちだったけど、今回は「ぜひ続編を!」みたいな感じ。適度に人が死んでから華麗に謎をといていく探偵もいいけど、こんな探偵もたまにはいい…と思う。2013/12/27
晦夢
16
今回は前回よりは推理してたかな、序盤の印象は。ただ現象を覆さない探偵。トウキの初々しい様子可愛すぎた、これはロリコン仕方ない。トウキとの出会いのとこはかっこいいとこがあって、なんかムカついたw 殺し屋さんとマブダチじゃん。2013/12/20