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内容説明
兄の悲劇を知ったオルバは、その元凶である自軍の将軍・オーバリーへの復讐の念を新たにする。オルバが泣くのを目撃してしまったビリーナは接し方を思いあぐね、また帝都からは“皇太子ギル・メフィウス”の正体について疑念を持つイネーリが来訪する。ついに復讐へと動きはじめるオルバ。一方、ビリーナの故国・ガーベラへ隣国エンデの公子・エリック率いる軍勢が進発。開戦まで一刻を争う事態となっていた。オルバは“皇太子ギル”として、そして“オルバ自身”として決断を迫られるが―。復讐とガーベラへの援軍。二つの難題にオルバが挑む。英雄への道を描くファンタジー、第一部完結。
著者等紹介
杉原智則[スギハラトモノリ]
3月生まれ。鹿児島県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
18
義妹の発言、そして兄の死で終わった前回。1冊の中で見事にそれらを生かしてましたね。オルバの復讐と3国間の激突がメインの今回は怒涛の展開だったな。皇子の仮面に疲れ、復讐に全てをかけたオルバの捨て身とも言える手段は凄まじい。オルバ、ビリーナ共に光が見えないまま第一部が終わったけどこれ今後どうなるんやろう。ビリーナがかわいそすぎるのでなんとかヒロインらしい扱いを受けて欲しいところ。2014/01/17
佳蘋(よし)
9
どんだけオルバが優等生なんでしょう!くよくよしていても、最後の最後にちゃんと責任をとった所がなんとも。ゼノン王子とのやり取りが好きです。ビリーナを挟んでもっと見たかった。復讐の件を引っ張らないのも好感度。続きはどうなるだろうとわくわくです。2011/12/14
ぽいふるん
7
あれ?最大の目的が終わってしまったよ?これが最終巻と言ってもいい圧巻の迫力。とはいえ解決してないこともたくさんあるね2014/03/27
ノイス
6
てっきり当面の目標になるかと思われた事柄があっさり片付いてしまった。目的なくして、さてオルバはどうするか。フェドムがまたとんでもない目に遭いそうだ。2013/11/07
静間
6
架空戦記。四巻。因縁の地「アプター」で兄の悲劇を知り、その元凶である自軍の将オーバリーを迎える。復讐に燃える仮面と、皇太子としての義務を果たせ・民草を顧みないグールとは違うんだという仮面とで揺れるオルバ。このあたりの心の揺れが丁寧に描写されていて良かった。また、エンデやガーベラの皇子や将の駆け引きも良かった。「三国皇子同盟会議」や、反発しあっていたガーベラの主従が手を失敗を認め合うシーンはとても好き。/ついに復習を遂げたオルバ。燃え尽きて抜け殻になってしまった彼がタウリーアでどう活躍するのか楽しみ。2012/10/24