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内容説明
殺し合う者たちを結ぶ「赤い糸」を見る少年、楠見朝生。そして、朝生と結ばれている少女、水木しげ子さん。―心の底から不気味で、けれど、人形みたいにあまりにも完璧に美しかった彼女が、失ってしまったもの。その喪失はあまりにも大きく、二人の歯車を狂わせていく。そんな二人の前に、最後にして最大の事件が転がり出る。事件を追う中で狂気に満ちた赤い糸の来歴を辿るうち、朝生としげ子さんの運命の時が、ついに訪れてしまう―。ただ一度の“20回記念特別賞”受賞作、衝撃の完結!血の呪いに終止符を打つのは、彼女の死か、彼の死か、それとも。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yu。
24
終わり良ければ…ですね。。。まあ 犯人をどうこうするものでも赤い糸の謎を深く探っていくものでもなく、あくまで男子主人公の葛藤&彼らを結ぶ呪われた糸をどう断ち切るかに焦点を絞った内容なので少々フラストレーションが溜まりがちになってしまうが、他の部分(特にコメディ、ホラー、サスペンス描写)は申し分ないのでニンマリマークを付けたい、のであーる。2016/02/25
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
18
【★★★★☆】本作で完結となった電撃小説大賞「20回記念特別賞」受賞作。 前回までもやたら死人の出るダークミステリ系の作品でしたが、どこか「電撃版B.A.D.」の域を出なかっただけに、今回の中心キャラたちすら容赦なく殺す超展開の連続は、シリーズ最終巻にして衝撃の問題作と呼ぶにふさわしい作品へ昇華したなと。 エピローグのおそらく意図的なぼかしや全体の駆け足気味による消化不良が、結果として荒削りながらも読者に痛烈なインパクトを残してくれる作品に仕上がった。この作者が次にどんなお話を書くのか……非常に興味深い!2014/11/05
半熟タマゴ
14
最終巻。しげ子さんが最後までミステリアスで魅力的なキャラでした。いつにも増して犠牲者が多い巻だったけれど、一番ショックだったのは虹子ちゃん。虹子ちゃんはやっぱり虹子ちゃんだなぁと安心してたから余計にダメージ大きいよ・・・。次回作の方も期待してます。しげ子さんみたいな雰囲気の作品だといいな。2014/10/19
Yobata
14
朝生としげ子の生物研究部にも新入生が入る。それは朝生の中学時代の後輩の三玉利水萌という少女でネットの掲示板に書かれた殺害予告された七人の一人だった。しかし同時刻に他の六人が爆弾で殺されるも水萌だけ助かる。その真相を追うしげ子さんだったが…。しげ子さん完結。最後は長編。うぉ〜い…みんな死んじゃったよ…。結ばれてる二人が殺しあう運命にある呪われた赤い糸の呪いを解くために奔走していた朝生君だったけど未来に託す形で解けずに旅立っちゃったねw新登場の水萌ちゃんの裏にも楽がいてちょい自在すぎだろと思わなくもないが→2014/10/10
ユウ@八戸
9
一巻から電撃ではなかなか見ないサイコぶりの物語だったけど、最終巻でもそのまま突っ走ってくれました。すごい話だった…。けど不思議な味のある文体なので、次回作も期待してます。しげ子さん、怖いけど好きだったよー2014/10/17