- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 電撃文庫
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山川欣伸(やまかわよしのぶ)
15
ロレンスとホロは北の教会都市リュビンハイゲンで商売をしようと試みますが、街の有力者たちの陰謀に巻き込まれてしまいます。自身の力だけでは抜け出せない窮地に追い込まれたロレンスは、苦渋の選択を迫られることになります。 前作から続く2人の旅路はさらに壮大なスケールとなり、ストーリーの緊迫感とキャラクターの魅力に惹きつけられます。ロレンスの成長と、ホロの新たな一面にも気づかされます。最終的にはホロの英知によって窮地を脱するのですが、そこに至るまでの紆余曲折に、胸が熱くなります。2024/06/20
TALOS
6
アニメで一通り読んでいた巻ですが、復習目的以上の読後感でした。経済の知識をこうも話に織り込むことができるものかと舌を巻くことが多々ありました。モチーフであろう中世ヨーロッパの世界観も大いに感じることができ、このシリーズと並行して中世ヨーロッパ史の専門書を読んだらより楽しめそうな気がします。難点を一つ言えばあとがきで作者が反省している通り文法の稚拙さが目に付きました。もちろん作品全体の評価のなかでは大したものではないのですが…。2015/05/24
tellme0112
5
二巻でこういう話をもってくるか。アニメはこの話の途中までみていたようだ。2019/04/21
蛭子戎
3
信用買いで買った商品が暴落して金の密輸で穴埋めする話。現代で言ったら仕手戦で負けて麻薬の密輸に手を出すようなものか。自分の未来が閉ざされるほどの債務を負ったとき違法行為に流れてしまうのは仕方ないこと。しかも圧倒的な暴力が担保されているなら尚更だろう。こうやってマフィアが誕生するのだが著者はマフィアを描くつもりはさらさらなかったろう。ホロに萌えるラノベとして読むほうが平和だ。2016/04/19
Mackey
2
あのですね、これめちゃくちゃ面白いですよ…ファンタジーでありながら現代経済でも参考にされる程高度な商人のやり取りについての緻密な構成が成されており、それを巧みに編んで素晴らしい展開をもたらし、読者をもハッとさせます。あと、人物同士の心理の読み合いややり取りがとても丁寧でうまいです2人でやりとりしてんのにすごいトリックを見た気分になるような。それと、ホロとロレンスの距離感といいますか、言葉に置換し難い関係性に酔いしれます。2015/03/10