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内容説明
男子校、だ。頭髪の自由はなく(例外あり)、携帯電話は悪の枢軸で、もちろん華やかな青春なんて皆無。三年間、僕らが進み続けるのは砂の海。そんな男子校に、訳あって集ったのは、全く意味のないイケメンフェイスを持つ長髪野郎、モンゴルから柔道のために砂漠に来た留学生、高校生の代名詞である丸坊主の元・野球少年、そして、そんな悪友たちと青春を謳歌する僕だ。四人が歩くその先には、無限の砂漠と蜃気楼の美女しかいない。今日も僕らの雨乞いが始まる。
著者等紹介
入間人間[イルマヒトマ]
1986年生まれ。2007年6月、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
51
あれ、入間さんにしては大分薄味かしらー、と思いつつ読了です。切羽詰まったアンモラルも最後のどんでん返しの気味の悪さも、今は未だありません。いたって普通の砂漠。演劇はこの後どういう風に作用するのかな。安沼が舞台の真ん中に躍り出るのは何時だ。理系のクラスの黒くてむさーんを校内一杯に増殖したイメージで読みました。た、確かに潤いが欲しいよ。オアシスは何処だ-!購買でも冷房でなくて-!!もっとうるっとする水分をよこすのだ-!!!一緒にマイムマイム躍っちゃうぜ☆な気分でした。共学校女子中口さんとの今後が気になる所です2014/10/16
そら
42
”ボーイズラブ”だと勘違いして購入した人もいるよね!絶対。私は違いますよ💦若干、それを期待して読んだけど、BLじゃなかった(笑)男子校に通う高校生、仲良し4人組。これぐらいのアホさ加減が丁度いいな~。コメディータッチで福田組のドラマっぽい。「野球しようぜ!」ってバットとグローブを持って家に誘いに来た男子の着ているシャツにマジックで「演劇部に入ろう!」と書いてある。。からのくだりとか(笑)。2020/07/04
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
35
【★★★☆☆】規律の厳しい男子校での、青春に飢え渇く日々を砂漠に見立てて表現するのは、なかなか言い得て妙だなと。 終始大きな事件はなく、いかにも雰囲気を楽しむ系の入間作品ですが、カフェも謎解きもないアンチミステリとしての最近のメディアワークス文庫に対する皮肉がきいてる場面もありましたねw2014/09/12
の
30
たぶん「まったくもってBLではないけれど、知らない人にBLだと勘違いされやすい本ランキング」を作ったらかなり上位に喰いこむだろうな、という印象(実際クラスメートに間違えられた)。クトゥグが友達想いでよかったです。あと、入間作品に登場する主人公の、なにかと唐突に大声で叫びだすとこ好き。青春。2019/08/01
coco夏ko10角
27
とある男子校での日常・青春。中口さんがいいな、こういう子とお友達になりたい。チャイナ服の可愛い女の子は安達のことだろうか。ところどころ挿絵が欲しかった。2015/02/09