出版社内容情報
藤井邦夫[フジイ クニオ]
著・文・その他
内容説明
北町奉行所例繰方同心の白縫半兵衛は元岡っ引の半次を伴い、かつて手先を務めていた役者崩れの鶴次郎の墓参に下谷大興寺を訪れた。その帰り、鎌倉河岸のお夕の店に立ち寄った二人の前に、博奕打ちに追われる若い男が現れる。一方、数日前に病死した定町廻り同心の死因に不審を抱く吟味方与力の大久保忠左衛門は、半兵衛を用部屋に呼び出し、内々に探索するよう命じるが…。“知らぬ顔の半兵衛”の粋な人情裁きを描く、書き下ろし新シリーズ第一弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年、北海道旭川生まれ。テレビドラマの脚本家、監督を経て、2002年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
102
新・知らぬが半兵衛手控帖「曼珠沙華」1巻。鶴次郎さんの四年目の命日に、例繰方同心から元の臨時廻り同心に復帰し、鶴次郎さんの代わりに音次郎が加わり、秋山久蔵、弥平次一家も登場し花お添えましたね。半兵衛さんの人情裁き次巻も楽しみです。2017/06/29
いつでも母さん
94
「やあ、」と半兵衛さんが戻ってきた!鶴次郎の命日に出会った若者・音次郎が仲間入り。4話とも良い。しかも藤井作家、大サービスで秋山久蔵に弥平次一家も登場なんて、半兵衛さんの復活に花を添えてくれて心憎いです。おまけに来月には2巻目も読めるなんて、ホント嬉しいなぁ。2017/06/16
真理そら
25
半兵衛さんは4年間例繰方で働いていたのか。『曼珠沙華』で定町廻り同心の死は本当に病死だったのかを調べる事件の後臨時廻りに復帰。『出逢った女』はハッピーエンドが気持ちいい。新しく登場した音次郎もいい味だしてて期待が持てる。2019/01/10
デジ姫
14
半兵衛さんお帰りなさ~い!どこで隠居生活しているのか気になっていたら例繰方同心として活躍してたんですね~ホッとしたのもつかの間、鶴次郎の命日に音次郎と遭遇。縁あって下っ引きに。南町の秋山久蔵がゲスト出演。臨時廻りに復帰しての活躍。最後には柳橋も弥平治一家も協力し捕物に。今回はてんこ盛りのサービスに読者としては大満足でした。 2017/07/05
一五
7
これが 新の一冊目だった。「出逢った女」が良い。ほっとする、たのしい話が好きなんだろうな😊2019/07/23