ちくま文庫<br> ザ・ベスト・オブ・サキ〈2〉

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ちくま文庫
ザ・ベスト・オブ・サキ〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784480022301
  • NDC分類 933

内容説明

心優しきニヒリストで冷笑的なヒューマニスト・サキ。ユーモアと幻想、奇抜な着想で人間の暗黒部分を描き出す短篇の名手・サキ。新訳4篇を含め彼の短篇86篇を発表順に2分冊で贈る決定版。本巻には、伯母のお伴でデパートのバーゲンセールに行き、店員になりすまし、お客からもらったお金をポケットに入れてしまう甥の話『夢みる人』をはじめ、『マルメロの木』『禁じられたハゲタカ』など42篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

85
【奇妙な味読書会】ピリっと毒の効いたショートストーリー42篇。奇妙な味のものはⅠ巻の方が多かったかな。既読のもの数篇。上流階級を揶揄するものが多く、短い話の中にも人物造形がくっきり描かれているのが印象的。子どもの辛辣さや動物達の骨太さと対比して、大人のお間抜けさが浮かび上がる。10日程かけて読んだけど、もっとゆっくりペースで読んだ方がよかったかも。2018/05/07

mizuha

15
ゆっくりと読んでいたサキを読了。Ⅰ・Ⅱを合わせると、144編と言われる短編の半分程を読んだ事になる。ほんの数ページの中に織り込まれる 皮肉や悪意が、軽妙な会話で色を変えるラストは楽しい。原書なら尚更だろう。The Complete Sakiが欲しくなるが、読む気力はあるだろうかと二の足を踏む(笑)頑張れば読めるかな…。2015/01/26

skellig@topsy-turvy

9
サキの短篇は、ブラックユーモアとペーソスの配合具合が絶妙だと思う。一昔前のイギリス中・上流家庭という伝統的な背景から、悪戯心に満ちたストーリーがぽんぽん飛び出してくる。いつ読んでも楽しい。2013/02/20

madhatter

6
再読。本当に友人に欲しいかは、非常に微妙なところがあるが、やはりクローヴィスが好きだ。自らに利害がある時か、面白そうである時しか介入しない。本気になってもそれを表に出さない。「トバモリー」の彼は、内心相当追い詰められていたと思う。そして、彼が介入して問題が解決しても、被害は甚大…端で見ている分にはかなり面白いが、あまりに近付きすぎてもこちらにも火の粉が飛ぶという、非常に厄介な奴だが、憎めない(それが一番厄介だわね)。2011/10/23

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

6
☆×3.5…個人的には1作目の短編集のほうが好きだったかな。オチがわからないのが多くてちょっぴりしらけてしまいましたし。毒気に関しては健在ですね。特に自分たちだけいい思いをしようとしていた人たちが一人の人間の知恵により打ち破られた話は読んでいて爽快でした。2010/06/10

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