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内容説明
京都の一角にある「からくさ図書館」は、優しげな館長さんと可憐な少女が二人きりで切り盛りする、アットホームな佇まいの私立図書館。奇妙な“道なし”と出会ったお客様が訪れる図書館で、解決法を記した不思議な書物を紐解く図書館長・小野篁こそは、彼らを救う“冥官”だった。季節は春。篁たちのもとに、上官である安倍晴明が訪れる。彼が新米冥官の少女・時子に伝える使命とは―。悠久の古都で綴られる、ほろ苦くも温かいライブラリ・ファンタジー、第二集。
著者等紹介
仲町六絵[ナカマチロクエ]
2010年に『典医の女房』で、短編ながら第17回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”を受賞。受賞作に大幅加筆した『霧こそ闇の』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ううち
95
短編なので読みやすいです。図書館内部より外でのお話が増えて、道なしに関わる人たちのエピソードも優しくて良かったです。桜は眠らないという話は素敵だなと思いました。時子様が来てまだ半年とは。2015/10/03
hirune
93
小野篁の上官としてついに安倍晴明様が登場しましたね。スーパースターの清明様が第三位とはその上には誰が?やはり鬼灯様かしら(*^^*)人力車、花道、香道、鳥と、さすが舞台が京都だけあって扱うものが雅だね☆ツンデレの時子様が意外に純情で可愛いです♪2015/01/22
ミホ
86
心京都に焦がれているので連続して京都関連作品。こちら京都の図書館で起こるライブラリーファンタジー2作目。下鴨神社に糺ノ森、祇園近くの人力車、葵祭に流鏑馬神事、華道に香、などなど時期から物まで様々に関わりがあり描写が好きです。主人公が1200年以上前の実在した人物小野篁なので、歴史的な部分も含め豊富な京都に関連した作品というイメージ。安倍清明さんまで出てきましたし。悔いを残して亡くなった存在の悔いを晴らして天道に送るという話ですが、恨み辛みの感情のものではないので平和にひとつひとつが終わるという幻想譚。2016/09/04
KOSSY
62
今回は篁の上官・安倍晴明も登場し、1巻よりもさらに面白く素敵な話ばかりでした。個人的にお気に入りなのは「鳥めずる若君」。蜂須賀さんと鳥部の間で生まれた友情が感動的でした。鳥部があまりにもフレンドリーなので、読んでいて私も友達になりたくなりました(笑)篁と時子の掛け合いは今回も面白く、時子を見守る篁の姿には時々キュンとします!時子の能力も少しずつ増えてきて、次の巻も楽しみです♪2014/08/23
よっち
61
からくさ図書館を舞台に、冥官小野篁と時子さんが、道なしとそれに関わる人々とのお話を描いた第二弾。二作目ということで文体も多少スッキリした感じで、今回は時子さんの冥官としての成長がテーマだったんでしょうか。篁に引退したいとか公言する上司安倍晴明に加えて、鶯に変身する年上っぽい印象の茜さんといった新キャラも登場。華道や香道といった話は意外と読めたかなと思うんですが、鳥類学や神様まで絡んでくると、ちょっとごちゃごちゃしちゃいますかね。現時点では恋愛方向というわけでもなさそうですけど、二人の今後が気になりますね。2014/03/26