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内容説明
自由のないお嬢様に幼ない日から想いを寄せつづけ、大学生になった西源重郎。長い時間を経て、源重郎の想いが届こうとした時、2人を引き裂く残酷な出来事が起きる。傷だらけになった2人がたどり着いた、最後の楽園は―。究極の愛の逃避行を描き感動を呼んだ、切なすぎる号泣ラブストーリー。
著者等紹介
岬[ミサキ]
“第5回魔法のiらんど大賞”で200万作品から読者人気第1位となり、最優秀賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
玉響
37
君と僕が骨になった日、2人で罪を終わらせました――彼女が笑う事をやめてしまったのはいつからだっただろうか。透き通った空に浮かぶ青を見上げながらあの頃の記憶を呼び起こす。ああ、あの時はひどく甘くて幸せだった。彼女はまるで鳥籠の中の自由を失った鳥でした。そんな彼女をただ連れ出したかった。君がまた、笑えるように。“青になりたい”そう願った2人は残酷なまでに美しい愛と共に青に染め上げられた深い海の底へと沈んでいきました。ようやく辿り着いた2人だけの安眠の地で、彼等は眠りにつきました。コメントへ→2015/07/12
優愛
36
「ただ守りたかっただけだ。幸せになりたかっただけだ」君が好きでたくさんの青を共有して幼馴染という時間を経た。もう一度、あの日の笑顔を見せてほしくて君を青の世界に連れ出した、容赦なく君を欺く世界からは遠ざけて。「青になりたい」彼の瞳の奥に見える幸せになりたいと君は言った。そんな有海と有海を想っていた彼がどうしてこんな報いを受けなければならないのか、世界は時に残酷なほど理不尽でやるせない。辿り着いた青の中、犯した罪を手を繋いで終わらせる姿を思うと心焦がれる。憂いに溶けた青に溺れ二人永遠に幸せでありますように。2014/11/28
エミ
23
凄く凄く透明。きっとこれ以外に道はなかったんだろうし、この二人を引き裂くことなんて誰にも出来ないんじゃないかと思います。どんな残酷な運命が待ち構えていようときっと二人は青になるんじゃないかなあ。源ちゃんの切ないほどの想いが心に響きました。今年最後、綺麗な気持ちで幕を閉じられそうです。2013/12/31
にま
15
読了。その想いが許されない二人の最期の14日間。幼い頃から君だけを見ていた、君だけを想っていた。自由を許されないトラウマを抱えたお嬢様とそのそばで大人になった青い瞳の青年。時には逃げることしかできない、逃げることでした達成できない恋もあるのだな。ベタです、ベタな愛の逃避行です。でもこのベタな話は単純で嫌いじゃないです。留学から帰った青年とお嬢様の件は胃がキリキリしました。2014/04/17
おかむー
15
なんだこの薄っぺらなのは?使い古された悲劇の上っ面をトレースしただけで、背表紙のあらすじに結末だけ加えればこと足りる捻りも起伏もない平坦な展開。キャラも情景描写もなんとなくそれっぽい雰囲気だけでまるで厚みのないスカスカさ。これはひどいと他のひとのレビュー見てみたら、ケータイ小説なのね。「ケータイ小説だからって偏見をもってみたらいかん」とは思っているのだけれど、偏見を覆すどころかより深くなってしまったよ。新年そうそう今年一番残念な作品が見つかったという意味では面白い経験だったかも。『もっとがんばりましょう』2014/01/08
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