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内容説明
かつて勇者ミトスは、聖地カーラーンにて古代大戦を終結させることに成功した。その結果、世界はシルヴァラントとテセアラの2つに分かたれた。だがそれは、一方が繁栄すればもう一方が衰退するという因果関係の上に成り立っており、大戦終結から四千年を経た現在、シルヴァラントは命の源である“マナ”の枯渇により、滅びの道を辿っていた。そんななか、シルヴァラントに降り立ったクラトスは思わぬ人物と再会を果たす―!!ゲームのキーマンだったクラトスを主人公に、彼の視点から描かれる外伝小説。その秘めたる胸の内が明らかになる!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅羽
9
ゲームは何度もクリアし、多数出ているノベライズも読んでいるので、物語的にはもう目新しさはないのですが、クラトス視点から捉える事で、より深みが増しました。クラトスとロイドとの出会いの心情、過去、親子を引き裂いた離別の真相等、本当に読みたかった事が全て語られていました。クラトスが息子のオムツを換えたりする善きイクメンパパだったのかと思うとギャップに笑えました。2013/12/09
もっち
7
シリーズ歴代最高売り上げを記録したシンフォニアの外伝小説。ゲームプレイ必須。本編は被差別人種にあった英雄ミトスが悲哀のために生んだ衰退・繁栄世界の構造を打破する神子様御一行の話(マジで涙の名作、10回はクリアした)でしたが、本作はミトスの師匠として英雄を作り上げた立役者でありながらも体制に不満を抱きミトスを裏切ったクラトスが、神子様御一行とのアンビバレントな狭間におかれての葛藤と体制内での細かな策謀を描く。完成度には超満足ですが、個人的に古代カーラーン大戦のスピンオフが読みたかった。マーテル萌えを。2013/11/15
はつかねずみ
6
クラトス視点のToS。 ゲーム本編を子供たちの成長の冒険とするなら、大人たちの正義のための暗闘。 もう昔すぎて内容がうろ覚えだけど、覚えてる範囲では矛盾なく描かれていて最初から裏側でこういう話があったというのを前提に書いてたんじゃなかろうかとすら感じるほどに良作。 テイルズオブシンフォニアが好きな人は是非読むべきと推したい。 もっかいゲームやるかなあ……。2013/12/10
ゐわむらなつき
5
実はシンフォニアは一周しかしてないからクラトスのバックグラウンドはよく知らなかった。クルシスの一員としてミトスの仲間として夢見た世界は必ずしも正解ではない。それぞれに矜恃があり正義とするものがある。ここまで話が複雑になってしまった一因にクラトスの心の弱さもあるが、それは「人」として当然のことでもあろう。ロイド視点からでは分からなかったクラトス自身の、さらにはミトスの心情が描かれていたのが実によかった。分かったようで分からなかったシンフォニアの世界が深みを増した。こういったスピンオフはどんどん出して欲しい。2014/06/01
佐倉もち
4
クラトス視点。初テイルズだから思い入れも強いし読んでて辛くなった…クルシス側も見えるわけで、つまりはミトスも見えるわけで、クラトスも辛いし、もうミトスが辛くて…ミトス視点が読みたいけど、そんなのあったら辛くて読めないかもしれない。2014/04/15