出版社内容情報
21世紀の家なき子!! 所持金0円から生き抜くためのサバイバルノベル!
若きネットカフェ難民セイガクは、新手の路上生活者「アウトロー」と出会う。天才スリ師、DQNハンター、元教祖……。様々な職業のアウトローと共に、路上世界ならではのクエストに挑むが――。
【著者紹介】
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内容説明
2020年の東京オリンピックから数十年、高福祉社会だった日本は弱者を救う意思を手放し、路上生活者は激増。社会現象となっていた。若きネットカフェ難民セイガクは、埼玉のとある街に流れ着き、「アウトロー」と呼ばれる新手の路上生活者たちと出会う。天才スリ師、DQNハンター、元教祖…。様々な職業のアウトローを仲間に、路上世界ならではのクエストに挑むが―。痛快なエブリデイ・サバイバル!!!!
著者等紹介
田中ロミオ[タナカロミオ]
ゲームシナリオライター・小説家
波摘[ナミツミ]
小説家。2015年『小説二息歩行』で小説家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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サエズリ割津
4
田中ロミオのノベルゲーム没企画の書籍化。諸般の事情で著者は変わるもなかなか面白かった。2020年から数十年後を舞台に、「アウトロー」と呼ばれる新たな形の路上生活者とある事件をきっかけに行動を共にすることになった主人公セイガクが路上ならではのクエストを仲間と共に解決していく話。6人の美少女が登場するところにゲームの残滓が見えるが、セーフティーネットとしての人身売買や、騙し騙されの路上の厳しさが描かれ話題自体は割と重め。たまたま力という謎の力でなんでもできる、元教祖の光子がキャラ的にはよかった。2016/05/06
鳥義賊
2
「0」で前日譚を書いた各キャラではなく、主人公はお兄さんだったのか。実際、ホームレスの世界も縄張りやらしきたりがうるさいらしいし、「貧困ビジネス」なんてのも存在しているし、市役所に生活保護を申請したら「風俗で働いたら」なんて言われるのが現実ですからねえ。このテーマに突っ込んでいくのは相当エネルギー使いそうですが、めげずに頑張って欲しいな。2016/07/15
盾原
0
田中ロミオのネームバリューにつられて読んでみた。 書いてるのはロミオではないがところどころにロミオ臭がただよってくる。 作品としてはホームレス(アウトロー)魂を感じさせる熱い作品だったと思う。続きが見たい。 波摘さんというライターは聞いたことがなかったが読みやすかった。 彼のほかの本もアマゾンで評価高いし買ってみようかな。2016/09/23
AstiN
0
思ったよりロミオ感あった。そして思ってたより重い…2016/06/16
さいだ
0
主にセイガクこと御宿青磁の視点で描かれるアウトローの世界。アウトローグループ「2.5次元」に所属することになったセイガクが、アウトローの世界に馴染むまでをいくつかの事件を交えて書かれている。裏で進行する陰謀や、複数の人々が入れ替わり立ち替わり活躍する群像劇は「デュラララ」に近いかな。2016/05/22