電撃文庫<br> 血翼王亡命譚〈1〉祈刀のアルナ

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電撃文庫
血翼王亡命譚〈1〉祈刀のアルナ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 312p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784048657655
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

第22回電撃小説大賞<銀賞>受賞作!

国を追われた王女と血染めの護衛剣士
二人の運命を描く、珠玉のファンタジー。
第22回電撃小説大賞<銀賞>受賞作!

[私は駄目な王女だからね。自分のために命を使いたいの]

――この日、赤燕の国(レポルガ)の国史には第百三十二代王位継承者アルナリス=カイ=ベルヘスと、その護舞官ユウファ=ガルーテンが失踪したと記された。
だが、それは嘘だと俺は知っている。
太陽を祀る五日間、彼女は王族の在り方に抗い、その想いを尽くしただけだった……。

突如国を追われた王女アルナ。
刀を振るうしか能のない護衛剣士ユウファ。
猫の血を身に宿した放浪娘イルナ。
人語を解する燕のスゥと、軍犬のベオル。

森と獣に彩られた赤燕の国を、奇妙な顔ぶれで旅することになった一行。
予期せぬ策謀と逃走の果て、国を揺るがす真実を前にして彼らが胸に宿した祈りとは――。

これは歴史の影に消えた、儚き恋の亡命譚。

内容説明

“私は駄目な王女だからね。自分のために命を使いたいの”耀天祭の終わり、赤燕の国の第一王女が失踪した―。だが、それは嘘だと俺は知っている。太陽を祀る五日間、彼女は王族の在り方に抗い、その想いを尽くしただけ…。突如国を追われた王女アルナリス、刀を振るうしか能のない幼馴染みの護衛ユウファ、猫の血を秘めた放浪娘イルナに人語を解する燕のスゥと軍犬のベオル。森と獣に彩られた「赤燕の国」を、奇妙な顔ぶれで旅することになった一行。予期せぬ策謀と逃走の果て、国を揺るがす真実を目にした時、彼らが胸に宿した祈りとは―。これは歴史の影に消えた、儚き恋の亡命譚。第22回電撃小説大賞“銀賞”受賞作!

著者等紹介

新八角[アタラシヤスミ]
『血翼王亡命譚(1)祈刀のアルナ』で第22回電撃小説大賞“銀賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

55
突如国を追われる事になった王女・アルナリスと護衛ユウファの儚い恋を描いた亡命譚。泣ける。感動の涙が溢れる王道ファンタジーです。独特な世界観に当初は面を食らったけど、読み進めて行くうちに、作品の魅力に引き込まれ、気がつけば読了していました。幻想的な美しい世界を舞台にした策謀渦巻く逃避行劇に、吟さんのイラストが加わる事で作品の魅力を最大限に引き出していましたね。ユウファとアルナ不器用な二人が指先を通して言葉を伝え合う姿は何よりも印象に残りました。切なくも美しい結末の先に待ち受けるものは何なのか。次巻も期待2016/03/10

よっち

41
言葉を話す事を禁じられた王女・アルナと護舞官ユウファ。密かに想いを交わし合う二人が国を挙げての耀天祭に向かう途中で突如襲われ、放浪娘イルナや軍犬ベオルらと逃避行することになる物語。再会しても結ばれることはない二人が5年前に交わしていた約束。逃避行における不器用で繊細な交流や、育まれていった絆がかけがえのないものに思えたからこそ、いくつもの複雑な想いから引き起こされた事件の顛末はとても残念でした…。作品の世界観や概念はやや独特でしたが、新たに始まる彼らの旅の行方がどうなるのか気になるので、次巻にも期待です。2016/03/11

T.Y.

38
王女アルナリスの護武官として赴任が決まったユウファ。だが赴任の儀に当たって襲撃を受け、逃走することに。「言血」が命を司り、王族は王歌で万物を操るが故に言葉を話すことを禁じられている、まさに言葉と事物が一つの世界で、話すことを禁じられた王女と、彼女と会話できる少年の悲しく美しい物語。衝撃度も高くなかなかの出来。師匠に関してはやや強引さを感じ、オチも読めたけどまあいいか。ただ人が親から生まれず、生命そのものが人為たりうる特異な世界観が活きたかどうかは微妙な気も。巻数表記が示唆する続刊はそれと関連して、か?2016/03/24

ナカショー

37
泣ける。超ド直球な王道ファンタジー。読み終わった後、暫く何とも言えない余韻に浸れました。素晴らしかったです。次巻も大いに期待してます。2016/06/08

ヱロ本Gメン

37
言葉は硬いが十分に夢見ることができる。場面展開が曖昧で演出が十分な効果を発揮できていない点はテクニックの問題なので今後解消されるだろう。何より物語自体が骨太であり、物語を描こうとする意思が伝わってくる。ただイラストは六花の勇者みたいにドリーミーなのを希望したいなあ。血は智を求め、智は恥を呼び、恥は言葉になる。だからいつも気持ちは言葉足らずだ。血の代わりに翼を失うか、言葉の代わりに命を失うか。それでも物語は未知へと続く。これは美しくも儚い翼の夢物語。翼は折れていない、未だ無いだけだ。名作の予感。2016/03/12

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