電撃文庫 超飽和セカンドブレイヴズ―勇者失格の少年

物草 純平【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2016/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 376p／高さ 16cm
• 商品コード 9784048657600
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

勇者飽和の時代に、真の勇者を目指すブレイヴパンク・ファンタジー登場！

罪を背負った勇者失格の少年が、それでも真の勇者を目指すブレイヴパンク・ファンタジー！

始祖勇者と魔王の戦いから幾星霜。いまや、全人類に「勇者因子」が行き渡り、人々が洩れなく勇者化して、職業的勇者――「セイヴズ」と呼ばれる「プロ」たちが世に溢れ返る、そんな勇者飽和時代。
にも拘わらず、自らを「勇者因子を持たない例外」と嘯く少年、草壁ジョウは、ある夏の日、重い決意を胸に大都市スプリーヴィルの土を踏む。「セイヴズの聖地」と謳われるこの街で、今度こそ「プロ勇者になる」という幼き日の夢に、諦めの踏ん切りをつけるために……。
しかし、そんなジョウの前に現れたのは、弱冠十四歳にして現役のプロ勇者〈プリマステラ〉。「世界勇者協会」からジョウの世話役に任じられたという彼女は、なぜか事あるごとジョウを「お兄ちゃん」呼ばわりするワケありのチョロインで!?　マギテク万能が隆盛を極め、有象も無象も勇者化した近未来的異世界で、互いに迷いを抱えた少年と少女は、それでも真の勇者を目指す！　挫折と栄光のブレイヴパンク・ファンタジー！

内容説明

始祖勇者と魔王の戦いから幾星霜。いまや全人類に「勇者因子」が行き渡り、人々が洩れなく勇者化した勇者飽和時代。にも拘わらず、自らを「勇者因子を持たない例外」と嘯ぶく少年、草壁ジョウ。重い決意を胸に「勇者の聖地」スプリーヴィルを訪れた彼の世話役になったのは、弱冠十四歳にして現役のプロ勇者“プリマステラ”。なのだが…彼女はなぜか事あるごとにジョウを「お兄ちゃん」呼ばわりするワケありチョロインで！？マギテク万能が降盛を極め、有象も無象も勇者化した近未来的異世界で、迷いを抱えた少年と少女は、それでも真の勇者を目指す！挫折と栄光のブレイヴパンク・ファンタジー！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まりも]

ヒーホウ!待ちに待った物草先生の新作は、職業勇者「セイヴズ」と呼ばれるプロたちが存在する勇者飽和時代を舞台にした物語。ヒーロー物の面白さを教えてくれる作者さんらしいお話で、シンプルに面白かったです。ポンコツ義妹なヒロインと主人公が、悩み迷いながらも前進を続け、二人の力を合わせて強大な敵と戦う姿は最高に熱くてかっこよかったです。彼らの周りを固める他の「セイヴズ」達もそれぞれ個性的でイケてる奴らばかりでした。惜しいのは挿絵が無かった点でしょうか、ヒーローが活躍する姿を目でも楽しみたかったです。次巻も期待。

2016/02/12

[METHIE]

ヒーホー！（挨拶）ミスファーブルのアメリカ編が読めなくて残念だがまた物草先生がやってくれました、エグい展開と熱い展開クドいくらい両方やっていて戦闘機少女クロニクルも読みたくなりますわ。

2016/03/11

[サケ太]

ヒーホウ！物草純平先生の最新刊だよ！人々が洩れなく勇者化して、職業的勇者「セイヴズ」たちが世に溢れ返る勇者飽和時代。 かつて「セイヴズ」に憧れていた主人公が大都市スプリーヴィルでA級勇者〈プリマステラ〉と出会う。挫折した主人公。街で働く様々なヒーローたち。勇者飽和時代の歪み。過去の亡霊。それぞれの葛藤。因縁で結ばれた二人が見出だす答え。最近よくみるヒーローものだけれども、二人で大敵に立ち向かう姿が非常に熱い！ヒロインの妹系ポンコツチョロイン具合が良い。今回も凄く面白いので、完結まで走り抜けて欲しい。

2016/02/12

[真白優樹]

勇者が溢れ返った世界で例外の少年とプロ勇者の少女が出会い始まる物語。・・・うん、あれだ。普通に素直に面白い。この世界で問われているのは「勇者」というものの意味。勇者とは何か、勇者は綺麗事だけで務まるのか。勇者は果たして本当に花形足りうるのか。そんな意味を問いかけられる中、例外の少年とプロ勇者の少女は悩み、迷いながらも進んでいく。勇者というものに対する問いかけの答えを、二人の答えによる意味を見出していく。果たしてこの先何が待っているのか。この二人はどこへ進むのか、その先で待つものとは。 次巻も楽しみである。

2016/02/11

[しぇん]

やっぱりミス・ファーブルは打切りですか。わかってました……。という事で新作は良くあるヒーロー一杯物から物語始まり、段々改造人間物になっていく感じでした。後半の熱さは相変わらずの物草先生で良かったです。ヒロインもポンコツ気味で可愛かったのも良かったです。伏線など残されてるから、今回はきっちり完結まで物語出てくれると良いですけど、大丈夫かなと不安を抱きながら続刊に期待しておきます。

2016/02/11