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出版社内容情報
水底(みなぞこ)に沈んだ《セジング》フロート。アキは住民たちの生存を信じ、そしてオルカの《シャチのぬいぐるみ》を探し出すことを決意する。次なる試練は、≪潜水≫だった。
内容説明
ここは、見渡す限りの水平線。たくさんの人間たちで賑わっていた、“セジング”は見あたらない。それは、海獣『カリブディス』によって水底へ沈没した。絶望的な状況下でも、アキは“セジング”住民の生存を信じ、そしてオルカが失った“シャチのぬいぐるみ”を探し出す決意をする。アキに残された唯一の手段は、何の道具にも頼らず、自分の力だけで海の中へと身を投じる“潜水”による捜索だった。―ボクは、必ず見つけ出す。第21回電撃小説大賞“大賞”受賞作、シリーズ第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Susumu Miki(Dik-dik)
15
カテゴリー的には「ジュブナイルSF」なのかしらん。まあ前巻の引きを読んだらつい読んじゃうよねえ、的な第3巻。話の区切り的には「第一部 完」的な感じもしますが、とりあえず作品世界についていろいろと明らかになる巻。毎巻、普通にサラっと死にかけてるアキ。そして百合ハーレムとか…(笑)。2015/08/23
miroku
14
ここにきて壮大なスケールに。だが旅立ちにて完結。2020/10/30
星野流人
14
今回のアキは、広大な海の中からなくし物を見つけるために、潜水に挑戦。トラブルを呼び込む体質は相変わらずのようで、なんと3巻連続3回目の遭難となりました。こうして読んでいると完全に残って遭難していた意味ないな……。今までよりかは絶望感は薄めな遭難ではありましたが、本人の自己嫌悪具合は今までで一番です。そして海が舞台の作品だったはずが、何やら物語がかなり壮大な方向へと動き出したような感が……。 ベストイラストは、246-247頁の3姉妹。 7/10点2015/09/06
giant★killing
12
内容はたくさんの人々で賑わっていた≪セジング≫が沈没。住民がどこか別の浮きものへ避難するべく動く中、アキはタカの反対を押し切り、オルカの大切な≪シャチのぬいぐるみ≫を探すため、一人きりで海の中を捜索し続ける。しかし、日が経つにつれて水不足に陥ったアキは正常な思考、体力を著しく低下させ…。P272「具体的にはですね、水中からざばーんと現れたアキさんが、アチョー!ほあたー!って海賊を全滅させてくれると信じています」←まぁ…結果的には本当にそうなりましたね(苦笑)。新キャラのシュマリも中々独特な娘でした。→2015/11/11
真白優樹
10
水中に沈んだ街へ向かい潜水を試みる物語。・・・この作品の海は本当に限りなく世界はとても広い。少女は成長につれ新たな形での「孤独」を知り戸惑いながらも変化し更なる成長を遂げていく。たくさんの出会い、たくさんの別れを通じて少女は海をどこまでも進んでいく。・・・世界の秘密は果てなく海を、星すらも飛び出していく。・・・「海」という部分においては地球の海よりも限りない海なのであろう。そこへと踏み出していくときはこの先、果たして訪れるのだろうか。少女の旅路は一体、どこへと向かうのか。 次巻も楽しみである。2015/08/10
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