ちくま新書<br> 韓国―民主化と経済発展のダイナミズム

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ちくま新書
韓国―民主化と経済発展のダイナミズム

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480061263
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0236

内容説明

二〇〇二年末の韓国大統領選挙では当初の予想を覆して廬武鉉が選ばれたが、この選挙はインターネットが帰趨を制するという前例のないものだった。それに象徴されるように、この一五年で韓国の政治・経済は大きく変わった。民主化抗争を経てダイナミックに変貌を遂げた韓国政治。一九九七年にアジア経済危機に巻き込まれたものの、その後劇薬ともいえる新自由主義政策によって急回復を遂げた韓国経済。北朝鮮の活開発危機などの厳しい国際環境の制約の中で、どのような力学が韓国を突き動かしているのか。それに日本はどのように向き合ったらよいのか。韓国の実像に様々な角度から迫る、最新入門書。

目次

序 韓国現代史を理解する四つの視座
第1章 朝鮮半島における冷戦とその変容(南北分断と朝鮮戦争;地域冷戦と朝鮮半島―「ソ連・北朝鮮・中国」と「アメリカ・韓国・日本」 ほか)
第2章 経済発展と経済危機(高度経済成長―その光と影;冷戦と経済発展 ほか)
第3章 開発独裁と民主化―政治主体とその選択(李承晩の第一共和国とその評価;朴正煕政権一八年―その意味と評価 ほか)
第4章 韓国の政治文化と新しいうねり(韓国の政治文化―中央集権的文化をめぐって;日本と朝鮮―近代化の岐路 ほか)

著者等紹介

木宮正史[キミヤタダシ]
1960年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科助教授(韓国現代政治専攻)。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学、韓国高麗大学大学院修了(政治学博士)。法政大学法学部助教授を経て現職にいたる。その間ハーバード大学イエンチン研究所客員研究員などを歴任
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

spanasu

1
韓国を外交史、経済政策、政治史、政治文化の4つの視点からそれぞれの章が書かれており、短く問いと答えという形でまとまっているのが良い。日韓の政治文化を「社会の政治化」で説明しようとしているのが面白い。2020/05/20

おらひらお

1
2003年初版。独立後の韓国の歴史を単に概観するのではなく、著者独自の切り口から韓国社会の特徴を抽出出来ている。現在、日本社会が全体的に停滞気味なので、比較対象として韓国全体を知るにもちょうど良い一冊。2011/03/07

canarykanariiya

1
m9キミャー2009/09/11

てらさん

0
朝鮮半島の現代史に興味があり大学の授業を履修していたりしたのだが、おさらいついでに読んでみた。先に読まれてる方々と似た感想であるが2003年出版ということもあり、やや内容に物足りなさを感じた。2017/02/06

補充兵

0
分析は興味深かったがやはり古い。現在版を望む。2016/11/11

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