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内容説明
新聞記者・仲尾晴人が病床の祖父・仲尾碧からある一人の女性に渡してほしいと託された一通の手紙―それは、67年前に書かれた、祖母ではない「蓮沼閑子」という見知らぬ女性宛てのものだった。当時のことを詳しくは語らない祖父とその女性の関係を知るため、さっそく晴人は伝手をたどって閑子の孫の咲子と会う。そして若い二人は、自分たちが知らない在りし日の祖父母の関係を一緒に探っていくことになるのだが…。手紙に込められていた一つの約束が、深く切なく心に響く感動の恋愛ストーリー。
著者等紹介
大平しおり[オオヒラシオリ]
岩手県出身。第15回電撃大賞の応募をきっかけに『リリーベリーイチゴショートのない洋菓子店』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はな
30
戦争中から戦後のお話が中心。文章が優しいため読みやすかった。祖父の願いをかなえるために孫が奮闘する話。昭和と平成での視点が交差しますが、そこまで何回ではなかったかな?閑子さんの恋人をいつまでも思う気持ちはわかるのだけれど、共感はしなかった。できれば、孫2人にもう少しスポットが当たってほしかった。2015/07/17
まりも
23
新聞記者の仲尾晴人ば病床の祖父から1通の手紙を託された事から始まる物語。何とも言えない読後感。感動させようとするのは良いんだけどそこに至るまでの過程やキャラクターの描写が雑なせいで感情移入出来ませんでした。また、全体を通してスイーツ臭が強すぎるというか、読んでいてしんどくなる瞬間が多かったように思います。別にそれが悪いとは言いませんが、そのせいで色々と損してるような気がするんですよね。自分には合いませんでした。次回作は多分買わないかなぁ。2015/03/30
coco夏ko10角
21
病床の祖父が67年前にある女性に宛てて書いた手紙を渡しにいくことになった孫で新聞記者の晴人。碧と閑子の間の愛情はそういうことだったのかと。物語はよかったけど、構成とか演出の仕方がちょっとあれかなぁ。2017/03/24
た〜
19
晴人が祖父の手紙を届けるために奮闘する話で、その中で咲子との絆を築いていく話かと思いきや、然に非ずでした。視点切り替えが多く、慌ただしさは否めないけれど、全体に美しい物語でした。ただ、色々書ききれていない点も多いような気がしてやや物足りなさも感じます。2015/07/17
いーたん
18
設定というか、コンセプトは良かったです。ただ、視点と時系列がコロコロ変わり、少し読みにくさを感じましたが、この手の手法は嫌いではないのですがね。また、イメージ・期待していたモノとは違っていたので、物足りなさはありましたが、ラストは綺麗な終わり方で良かったです。どうせなら、孫たちの後日談を読みたいですね。2015/08/21