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出版社内容情報
木崎 ちあき[キサキ チアキ]
著・文・その他
内容説明
人口の3%が殺し屋の街・博多。“殺し屋殺し”に返り討ちにされた華九会の隙を狙い闇組織の抗争が勃発する。林を守るため華九会壊滅に動く馬場、馬場と敵対しながらも華九会を追う猿渡と新田、仲間を失い追い詰められる榎田、悪夢にうなされる林。そして―突如湧き起こる「林憲明連続殺人事件」。いくつもの思惑と因縁が絡む抗争に巻き込まれる殺し屋たち。そこに悲しい過去が甦る時、裏社会に生きる男たちの絆をかけた命懸けの対決が始まる!第20回電撃小説大賞・大賞受賞作・続編。
著者等紹介
木崎ちあき[キサキチアキ]
8月27日生まれ。福岡県出身。2年目。右投右打。第20回電撃小説大賞・大賞を受賞し、2014年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴンゾウ@新潮部
118
殺し屋林憲明の過去に迫る物語。前2作品に比べて落ち着いた展開。林が殺し屋に養成された組織時の同期で親友が登場する。ふたりの悲しい過去とそして最後に訪れる悲しい別れ。新田と猿渡のコンビも加わりうるっとくる仕上がりだった。2018/02/18
岡本
53
遂に表紙に写ってる登場人物達からも死者が。これで誰が死ぬのか本当に分からない感じに。林ちゃんや馬場の過去が明らかになってきたりして楽しめた巻でした。それと3巻は前巻と違い全ての登場人物が出なかったのでシリーズ物って感じがしてきましたね。続きも早く読まなきゃ。2016/03/03
o.c.beats
50
シリーズ3作目。今回は林の過去にまつわる話。 孤独に生きてきた林が、身を呈してまで守りかったもの。 昔は家族。今は仲間達。 収容所時代の仲間の過去を乗り越え、今を生きる。 林にスポットを当てた話でした。 福岡という名前の別世界、オソロシイ。 2020/09/24
giant★killing
49
内容は殺し屋養成所で親友に裏切られた辛い過去を思い出したリンちゃん(男)は馬場に裏切られるのが怖くなり家出を敢行。そんな中次々福岡市内で起こるリンちゃんと同じ名前の”林憲明連続殺人事件”。リンちゃんはその死体の写真からかつて殺したはずの親友が生存し自分を探すために林憲明という人物を殺していると確信し…。この小説って馬場の俺TUEEE物語じゃなくてリンちゃんの成長物語だったんだな(今更)。過去信じられるのは親友だけという環境で育ったリンちゃんと緋狼の物語は残酷なコントラストを描いて結末を迎える…。→2015/03/29
ううち
46
第3弾。今回はリンちゃんの過去が明らかに。野球シーンはあまりなかったけれど、ブロックサインが鍵となっていて面白かったです。エンドランの仕組みはここで初めて知りました。リンちゃんが馬場さんと出会って、居場所を見つけられたようで嬉しい。今までで一番好きな話かも。それにしても福岡は相変わらず物騒な街だな(笑)2015/12/24