内容説明
悠久の時を重ね、刻一刻とうつろう天然の美を纏う、世界の名峰・富士山。その魅力を余すところなく捉えたヴィジュアル一大叙事詩。
目次
1章 四季(麓の春;雪どけ;雪形 ほか)
2章 生い立ち(火の山;噴火;溶岩 ほか)
3章 言葉(万葉集;古今和歌集;竹取物語 ほか)
著者等紹介
尾形真隆[オガタシンリュウ]
1949年、山形県天童市で生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
圭
16
富士山を20年間撮り続けた尾形真隆氏の写真集。紫の朝靄に立つ富士、日の出に黄金に輝く富士、蒼天の青い富士、朝日に赤銅色に照らされた赤富士、夕日に紅色に染まる紅富士、雪と氷に白く包まれる富士。頂にかかる満月はパール、太陽はダイヤモンド。季節の花々、雲、水、光に彩られ、様々な色と輝きを見せる山の姿がただただ美しいです。山頂から眼下の雲に映る影富士も、山頂から見えるどこまでも続く空も息をのむような絶景。山部赤人、竹取物語、西行、芭蕉など古来から富士を愛した人々が残した言葉や作品も、素晴らしい写真と楽しめます。2015/05/10
yuka_tetsuya
1
富士山をいろんなテーマから眺めたビジュアルブック。浮世絵、意匠なども納められているのがユニークであった。富士山は頻回に大崩落を繰り返していて、将来的には中心に湖をたたえた高原のような状態になるとのこと。地球には10個のプレートがあり、徐々に移動しているが、そのうちの4個が日本でぶつかっている。そのうちの3つが富士山の下で交差している。全世界の火山のうち1割が日本にある。これらは如何に日本が火山・地震国であるかを物語っている。2009/05/17