内容説明
キリスト教史にパラダイム転換を画した7人。バチカンから教授資格を停止された神学界の異端児が、鮮やかな筆致でキリスト教の大思想家たちの生涯と思想、その光と影を描き出す。
目次
パウロ―キリスト教の世界宗教への夜明け
オリゲネス―古代とキリスト教精神の偉大な統合
アウグスティヌス―ラテン的・西方的神学の父
トマス・アクィナス―大学の学問と教皇の宮廷神学
マルチン・ルター―パラダイム転換の古典的事例としての福音への回帰
フリードリヒ・シュライエルマッハー―近代の薄明の中の神学
カール・バルト―ポストモダンへの移行における神学
エピローグ―時代にかなった神学への指針
著者等紹介
キュンク,ハンス[キュンク,ハンス] [K¨ung,Hans]
1928年スイスのルツェルツン州に生まれる。カトリック司祭、神学者。ローマのグレゴリアン大学で学び、1960年以来ドイツのチュービンゲン大学で基礎神学の担当者として教鞭をとるが、活発な著作活動の中でカトリック批判を先鋭化し、1979年にヴァチカンから教授する資格を停止された。その後同大学でエキュメニズム研究所に転じ、定年退官まで務める。「世界エトス」財団を立ち上げ、2013年まで総裁
片山寛[カタヤマヒロシ]
1951年高知県生まれ。岡山大学医学部中退、西南学院大学神学部・神学専攻科修了、九州大学大学院文学研究科博士前期課程修了(哲学)、博士後期課程中退。九州大学文学部助手、ミュンヘン大学神学部留学を経て、1993年文学博士号取得(九州大学)。1992‐2003年、西南女学院短期大学助教授、教授。2003年より西南学院大学神学部教授、キリスト教史、教理史、説教学などを担当、専攻は西欧中世哲学。福間キリスト教会協力牧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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