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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
67
殆ど3日おきに起きるバラバラ殺人。警察が混迷を極める中、不穏渦巻く事件はやっと京極堂の元へ。難解になかなか物事の芯を真っ直ぐに見せてくれない原作も楽しいけれど、志水さんの誰もが理解しやすく要約された進行に導かれて、京極堂の世界を存分に楽しめるのも楽しい!「犯人は殺して切ったんじゃなく、切るために殺した」。喜々として語る解剖マニアの里村先生も登場で、あああ百鬼夜行の世界だ~と陰惨な事件にも関わらず嬉しくなってしまう。そしてとうとう薔薇十字探偵社、貴公子礼二郎様登場♡2018/03/06
藤月はな(灯れ松明の火)
26
再読です。この巻からカバー裏が楽しみになりました^^アニメでは羊羹と摘まみ、湯呑みと茶皿で霊能力者などの違いの薀蓄が説明されていたのですが漫画では表になっていて更に分かりやすくなっています。ああ、また、アニメも観たいな~><麗しい榎さんがいつも罵倒してらっしゃるお父さんの体調を気遣っているところに榎さんの人間味が出ていていいです。そして里ちゃんが本当に可愛いですし、コケシみたいな青木君が時々見せるかっこよさも素敵です。石榴は映画やアニメでは尻尾の長い黒白の猫だけど漫画では寅柄の尻尾の短い猫なんだね^^2011/05/04
流之助
23
メインキャラが集まる。ザクロ可愛い。京極堂の悪人面も榎木津の眉目秀麗ぶりも、コミックスだと分かりやすい。特に、榎木津の能力については一目瞭然といったところか。あと、関口の妄想シーンも現実離れしていてより奇妙に映る。今のところ犯人の姿かたちが、コナン君ばりの黒い人影になっていて不気味ではあるんだけど何となくシュール。京極堂お得意の長台詞シーンは迫力減だけど、これまた絵で表されてて分かりやすくなっている。ただ、木場が箱に拘る理由が薄いような気もした。最後の「口外法度」の件が笑える。榎木津サイコー。2018/08/14
ミエル
22
巻末でようやく探偵と拝み屋が集結、二つの事件の糸口が見え繫がり始める。匣、筥、函、箱…形や用途によって使い分けられている「はこ」これを調べるだけでも楽しめる。とにかく次作へ。2019/05/21
ぐうぐう
20
原作通り、京極堂の書斎にて、関口と鳥口に対し、奇跡における自説を披露する中禅寺こと京極堂の語りが描かれている。書斎にこもり、延々と小難しい語りが続くシーンには、当然ながら動きはない。小説は文字しかないので、ここが書斎であることを忘れさせてくれるが、映画ではそうはいかない。しかし、漫画の場合、語りをイメージとして絵にすることができる。そこが漫画独自の表現方法だ。それを志水アキは、かたときも忘れず、描いている。2012/08/13