目次
人生の大晦日
気むずかしい患者
つつがなしや猫たち
ごめんね白血球
ビーの勝利
個室
病院食と鳩とラーメン
待遇
碑
外泊〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
35
1巻で手術、猫のための遺言書作成を読んでいたので、2巻目では退院後も抗がん剤治療で1ヶ月に1回1週間ほどの入院!ため息が出ましたが、その間も大島さんはクロとタマの2匹を迎え入れています。特にタマは全身疥癬、目も見えない。疥癬は人や猫にもうつるので仕事部屋に隔離して、毎日大島さんが通ってお世話していました。本当に頭が下がります。不謹慎かもしれませんが、猫の看病をする責任があったからこそ、ご自身の病いに立ち向かえたのではと思いました。素晴らしくて目がウルウル。2024/08/09
白義
14
大島弓子のがん闘病記が中心。自分ががんの術後だというのに、ホームレスの男性が面倒を見ていたかいせん病の猫の面倒を見、飼うことを決意したり、何気ない部分がものすごく感動できる。自分の死後の猫を思って遺言書を作ったり、細やかだからこそこんなにも読んでいて気持ちいいのだろう。読んでいてどんなに大変でも猫との日々が羨ましくなるし、その際はしっかりしなければと難易度の高さに震えたりもする。ある意味、何かいろいろなものの教科書みたいなしっかりした漫画だ2013/11/02
hiromura
7
大島さんの闘病日記でもある。猫が4匹に増えて大変そうだけど、楽しそうだな。やはり私はうちの子に似たグーグーが好き。2022/05/01
へいちょー
7
猫エッセイ漫画と思って読んでいたのに、この巻は大島さんのがん闘病記が中心の内容。遺言作成のくだりとか、他人事と思えない話だ。病気を克服して、大島さんが今でもお元気でいられて、ホントに良かったです。2012/04/29
まみ
7
猫がどんどん増えて楽しいけれど、それよりも大島さんの闘病生活を興味深く読み、ガン患者のそばにいた半年をしみじみ思い出しました。ああそういえば抗ガン剤の点滴の袋に生理食塩水って書いてあったよなあ…とか。あと、大島マンガの動物の擬人化が好きなので、3匹の猫を白鳥の湖の3人に例えるくだりが嬉しかったです。ビーのオデット姫の乱暴なこと!笑2009/10/11