感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーちゃん
39
死って何?の答を探して。失くす側から見た死、逝く側から見た死、多くの知識人の臨終を読んで思ったのは、生も死もそれぞれ個人固有のものだということ。他人の死は、自分の見つめたい死の参考にはならない。/自分の死に方に思いを馳せると、今から死ぬまでをどう生きるかということに繋がる。個人的には長さよりも、何を望みその実現に向かえたかを大事にしたい。その点で、手塚治虫の壮絶な仕事ぶりや寺山修司と主治医の信頼関係に支えられた晩年はとても印象的だった。2014/07/06
猫
3
死は誰のもとにも平等に訪れる…と言うけど、その中身は決して平等ではないな、と。ただ、生きてきた結果がそこにすべて詰め込まれるのは怖くも感じた。文庫本ではないので写真がたくさんで見ごたえがあった。澁澤龍彦さんの写真がカッコ良くて、その死への向かい方も併せて惚れそうになった。でも、自分が辿るのは永井荷風さんの最後に近いんだろうなぁ…と己を振り返る。名も財産も残せないからこんなに頑張れないけど。2014/10/02
ささ
2
■死に方は生き方だということを教えてくれる。今までは、本を手に取る機会がなかった方(私の場合は、折口信夫先生など)もその生き方を知ると、残した作品への興味が湧いてきた。写真が豊富で、巻末のデータ一覧も大変充実している。2013/01/23
おはぎ
2
★★★★ 資料写真付きで文庫版より目で入り込みやすい。刊行が約20年前なので知識人たちのラインアップは若干古いけど、全員が現代を築き上げてきた礎を作った人ばかり。昭和史を知る資料としてもお薦め。2012/03/04
hrm0206
2
淡々と『知識人』の経歴、死因、功績が書いてあります。深沢七郎さんの『死ねない病気が一番恐ろしい(部分略)』というのに核心つかれたように、ドキっとしました。2012/01/13