感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らららん
6
源頼朝の肖像画と教えられてきたものが、別人だったことも衝撃だったけれど、描かれている模様や花押の位置から描かれている人物の検証をするところが興味深く思った。絵巻や肖像画の世界の奥深さを感じさせる本だと思う。しかし…中世の人たちの座りかたの研究で、洛中洛外図屏風のたくさんの人たちの座りかたを調べたものがあったが、その執念には感服した。2016/06/11
Toska
4
肖像画から必要な情報を得るには、像主(とされる人物)の履歴や描かれている衣装、持ち物、座具、姿勢、背景、あるいは使用法(子孫による追善供養や拝礼)等々、実に多くの基礎知識が求められる。美術史家も大変だ。例えば「胡坐」はその人物の主人性を象徴し、これにかしずく立場の者は正座や立膝で表現されるとのこと。このような姿勢や服装などが持つ「コード」を理解できれば、肖像画を見るのも格段に楽しくなるのだろう。2022/02/10
陽香
0
角川書店h100720
yanapong
0
日本史における肖像画を対象とした図像学の論文集。2010/10/25
lovejoy
0
★★2023/12/23