出版社内容情報
話題ドラマの原案!タロジロと南極越冬隊の知られざる真実の記録
「私は一歩前に出るが、犬たちは後ずさりする。私と犬との距離が狭まらない。にらみ合いが続き、今度は犬たちが前に進むと、私はそのぶん下がってしまう……」(本文より)
タロとジロの再会はかつて映画で描かれたようなシーンではなかった、と著者・北村氏は明かす。氏は南極第一次越冬隊の隊員にして「犬係」、さらに帰国一年後の第三次越冬隊にも参加し、タロジロと再会を果たした唯一の証人である。
無人の昭和基地に置き去りにされた十五頭のカラフト犬たちのなかから、二頭の犬の生存が確認された、という奇跡のニュースが日本を沸かせた昭和三十四年。なぜ、カラフト犬は置き去りにされたのか。そもそも日本初の南極観測事業とは、どのようなものだったのか。あれから五十年が経った今だからこそ、伝えたいことが山ほどある。
その真実を知る唯一の証人による、真実と感動のストーリー。
【編集担当からのおすすめ情報】
本書は、2011年10月?放映中の木村拓哉主演ドラマ TBS開局60周年記念 日曜劇場『南極大陸』の原案です。文庫とあわせてお楽しみください!
北村 泰一[キタムラ タイイチ]
著・文・その他
内容説明
なぜ一五頭のカラフト犬は無人の南極に置き去りにされたのか。そもそも日本初の南極観測事業とはどのようなものだったのか―。南極第一次越冬隊の隊員にして、タロジロとの再会を果たした唯一の人物である著者による、映画『南極物語』にも描かれていない探検と観測の一年。そして犬たちとの日々―。50年を経て甦る、素晴らしい本物の感動。
目次
第1章 旅立ち~いざ、南極へ
第2章 越冬開始
第3章 犬と隊員たち
第4章 厳寒期のカエル島へ
第5章 ボツンヌーテン犬ゾリ行
第6章 オラフ海岸の夏の旅
第7章 宗谷の苦闘、犬たちの悲劇
終章
著者等紹介
北村泰一[キタムラタイイチ]
1931年京都市生まれ。理学博士。54年京都大学理学部地球物理学科卒業。日本南極観測隊第一次越冬隊(57年)、同第三次越冬隊(59年)に参加。以降、同志社大学工学部講師、ブリティッシュコロンビア大学客員助教授、九州大学理学部教授等を務め、アラスカ、カナダ北極圏、中国などへも学術調査に赴いている。現在は九州大学名誉教授。講演や研究に多忙な日々を過ごしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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