内容説明
エジプトの奥深く、砂漠の山間に、閉ざされた禁断の村が実在した―「真理の場」。ほんの一握りの選ばれた者たちだけが住むこの村は、ラムセス治世にいたる約五〇〇年もの間、神聖なるファラオの墓所を建て続け、エジプトの秘儀秘宝を守り通していた。その最たるものが「光の石」。これは、大麦を金に、物質を光に変える力を持つと言う…。だがラムセス二世の晩年、この村に大きな変貌の波が押し寄せ始めていた。村の存続に野心を燃やす若者たち、秘宝と権力を我がものにせんと企む者たち…それぞれの野望が渦巻く「真理の場」を舞台に、壮大なエジプトの伝説が今、繰り広げられる。