内容説明
僕はどこにも属さない。そして、世界中と今この瞬間に繋がっている。10代が終わり、「工場」の街とガールフレンドを置き去りに新しい生活を始めたタイラー。軽くクールに生きていけると思っていた。鮮やかな喪失感を描く長編小説。「ジェネレーションX」で圧倒的な支持を得たクープランド、待望の第二作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マコ
6
「起きて―世界が生きてるよ」解説が本当に素晴らしかった。青春とか言ってしまえばそれまでだけど、それだけではない何かがこの小説にはある。ラストのアナ・ルイーズとのシーンでは、「どれだけ愛し合ったって、二度とはこんな美しい日には戻れないことに気付いた」ART-SCHOOLのカノンという曲を思い出してしまった。それから、ジャズミンからの手紙の「私たちみんなの心の中にある暗闇に気づきはじめるはずです。」と心の闇について書いた後の「光の中に立っていてね」という言葉に心を打たれる。これは泣いちゃうね。2016/12/14
勉誠出版営業部
3
ダグラス・クープランドの『シャンプー・プラネット』を読了。処女作の『ジェネレーションX』に比べると、「小説度」は格段にアップ。基本は青春小説。青年時代の「痛み」と「喪失」を描いたもの。2015/10/14
のも
2
クープランドにしては世界と調和した主人公、それでも折り合いがつかなくなり…。イニシエーションらしきこれといった事件があるわけではないけれどしっかり成長する。ラストロマンチックさは目に浮かぶようで、散文的だったジェネXから比べていっきに小説家へ!2016/10/27
ANT
2
話自体の繋がりはないがジェネレーションXの続編的な内容。相変わらずのクープランド節。2009/12/24
こじこ
1
ファンキーな人間の人生観っちゅうのは、刺さる‼️2022/02/12
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