内容説明
鑑識技官・新美格の趣味は、通勤電車で乗客を観察しスケッチすることだった。5年間で500人の顔を描き、それが新聞で取り上げられたこともあって、四谷の画廊でスケッチ展が開催されることになった。同僚の個展開催のお祝いに駆けつけた十津川警部は、画廊で落ち合った新見から妙な女性客が訪れたことを聞かされる。彼女は、新見が今年の冬に描いたスケッチの中年男は、その前年の夏にすでに亡くなっている自分の父親だと主張したという。十津川が死んでいるはずの男の身元を調べ始めると…。(「中央線に乗っていた男」)―立ちはだかる数々の難事件。事件の解明のため、十津川警部は日本列島を縦横無尽に駆け巡る!単行本未収録作品2編を含む、十津川警部シリーズ最新短編集。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。65年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞受賞。81年『終着駅殺人事件』で日本推理作家協会賞受賞。2004年には第8回ミステリー文学大賞を受賞。トラベル・ミステリで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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