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出版社内容情報
漆黒の羽とマスクを身にまとい、〈私〉たちは地上に降り立つ。
自然を汚した生き物を滅ぼし、美しい世界を取り戻すために。
けれど〈私〉は任務失敗により命を落としかける。
救ってくれたのは、討伐対象の生き物だった――。
絶望の中で絆が紡がれるポストアポカリプス読切「ノアのカラス」を含む、
光の後ろで羽を広げる美しき影を描いた7篇を収録。
『宵にほころぶ 大峯鶴次作品集』と同時刊行。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s_s
4
デビュー単行本の片割れ。終末直前、もしくは文明崩壊後の世界や、和風ファンタジーなど、現代的な要素を含みながら古典的な側面も垣間見え、実に多様な物語を楽しむことが出来る。絵柄はどことなく丸みを見て取れる可愛らしさがあり、とても親しみやすい。それでいながら設定は壮大すぎず、しかしながら骨太でないとは言い難い充実度である。各コマの切り抜き方も秀逸で、例えば『ノアのカラス』では仰向けの視点で描かれる部分があってユニーク、ラストページも印象的な描かれ方がされていた。”その後”を読者に想像させる余韻の残し方もさすが。2025/06/27
緑虫@漫画
1
★★★ SF・ファンタジーもの中心の短編集。帯でSFの新世代とか煽ってたので期待してたらSFに分類できるのは全体の半分くらいでちょっと物足りなさを感じた。SF作品に限らず、全体としてもっと設定は凝って欲しかったし、絵はもっとパキッとした質感の方が好みだった。ベストは冒頭の「ノアのカラス」。漫画版ナウシカみたいな設定、浄化中の地球が舞台の話。2025/06/27
寝子
1
表紙買い、著者初コミックス、短編・中編集。同時刊行「宵にほころぶ」/SFには詳しくないし難しいことも分からないけど、すんなり読めたし、SFかぁ……って敬遠してほしくない物語ばかりでした。SFとは、すこしふしぎ。くらいの気持ちで全然大丈夫。血が出たり手足が欠損したりする描写はあれど、なぜかグロく見えない不思議な絵柄で好きでした。物語では「龍吼刀」がなんかめっちゃ好き。続きが読みたいなあ。/あと表紙が控えめなラメ?ホログラム?オーロラ?でキラキラ加工してあって綺麗。ぜひ紙の本で。2025/06/13