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出版社内容情報
アイヌの里で出会った老婆・イヌリカ。
メモをとることを拒絶する彼女は、
記録を遺す行為の加害性を、バードに突きつける。
「己の行いの帰結に、自覚はあるのか?」
その問いに、バードが出した答えとは――。
バードの「旅の目的」が語られる、第13巻!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
りー
20
「視座」は、ほとんどが自分の経験を通して獲得していくもの。経験していないものを知識として補うのが、まさに読書や各種ジャーナリズム。見知らぬものを受け入れるためのワクチンのようなものだとも思う。文字を持たない民であったアイヌのことを、当時のまま書き残してくれたイザベラ・バードに改めて深い感謝をしたい。彼女の文章が無かったら失われてしまったものが、本当に多いのだ。病気を抱えて旅を続けた、たった1人の女性の記録が、民族の記憶として今も鼓動を続けている。2025/10/27
ムーミン2号
14
平取(アイヌの集落)におけるバードさんの旅のクライマックスは次巻だろうが、その壮大な序章的巻。アイヌの人たちの精神的支柱であるイヌリカが死の淵を彷徨っている。イヌリカを救えるのか、伊藤もピピチャリも全力を尽くす中で、彼らはそれぞれの生い立ちを知り、仲間としての絆を深めていく一方、バードさんも信用を得て、アイヌ文化の神髄であるイオマンテが披露されることになった。そこに至るには、バードさんのことを信用し、愛している人々の心が作用したことがよく分かる巻だ。人の心の豊かさに民族の違いは大きく作用はしないようだ。2025/10/19
年中古本派・文花
7
最近は、連載と単行本には、数話のズレがあったのだが、今巻では最新話まで収録されました。そろそろ、物語の終わりが近いのかも知れない。フィクションを混ぜてはいるが、ノンフィクションが原作なので……2025/10/16
みのにゃー
6
イヌリカの問いかけに、今朝見かけた「毎日中国は進んでるって言うけど、どれだけの中国人が幸福を感じてる?」という投稿を思い出す。文明や進歩は人々が幸せを感じることにつながって欲しい。2025/10/28
ミキ
6
旅もいよいよ大詰めですね。ピピチャリと伊藤の友情がよかったです。2025/10/21
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