内容説明
分裂の危機にある叉羅国が他国に攻め込まれた！急ぎ帰国命令の出た茉莉花に、ラーナシュは白楼国の皇帝・珀陽の力を借りたいと頼む。だが、旨みのない同盟は結べないと珀陽はきっぱり拒否。文官と個人の間で揺れ動く茉莉花の心を見抜いた珀陽は『ラーナシュと暁月の違い』の話を茉莉花にしたあと「私を、文官として負かしてみてくれ」と告げ！？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
71
叉羅国＆白楼国行ったり来たり編！茉莉花、またまた異国で大ピンチ！違った意味での命の危機…心拍数と息が上がりました。笑 茉莉花が実践と珀陽の言葉で学び、着実に積み重ねている結果が出てちょっと感動です。この茉莉花の上を行くって珀陽どんな化け物なの…というか著者さんの脳内どうなってんの？と今巻本気で思いましたw途中の翔景にめっちゃ癒された♡最後の踊りシーンも、これしかない…というくらいの演出で素晴らしい。いやでもさすがに茉莉花、16歳は…天才すぎる！(30歳の誤解は解けたんだっけ？笑）最新巻はまた不穏な空気…2021/06/07
よっち
37
分裂の危機にある叉羅国が他国に攻め込まれ、急ぎ帰国命令の出た茉莉花に、ラーナシュは白楼国の皇帝・珀陽の力を借りたいと頼む第九弾。旨みのない同盟は結べないと拒否する珀陽に、文官と個人の間で揺れ動く茉莉花。その内心を見抜きラーナシュと暁月の違いを話す珀陽。同盟を成立させるために必要なこと、窮地に陥った叉羅国でどう局面を打開するのか、考えに考え抜いて活路を見出した茉莉花は見事でしたけど、立て続けに成果を挙げたことで迎える岐路の行方が気になりますね。珀陽はほんとに茉莉花のこと好きなんだなって微笑ましかったですね。2020/12/04
すがはら
31
ラーナシュを善人だって表現する茉利花の感覚が合わない。皮肉なら分かるけど、そういうこと言わない娘だもんね。凄い高速で頭脳が回転してるのが伝わってきて期待が高まるけど存外盛り上がらないというか、淡々としちゃってるんですね。茉利花の性質上仕方ないのでしょうか。恋愛に目覚めてちゃんとドキドキしている茉利花は可愛いです。2020/12/12
mariann
28
叉羅国編完結。二重王朝はどうやって解決する？他国から攻め込まれたが防衛は？問題だらけの叉羅国。そりゃ珀陽を頼りたくもなるよね。けれどいくら力を借りてもラーナシュ1人で平定するのは無理。同じ国民の力を合わせなければ。文官としてまた叉羅国に派遣された茉莉花は頭をフル回転させて…今回はパーフェクトウーマンなだけじゃなく、弱いところも見せた彼女。少しホッとした。最大のピンチの時、政務を放って珀陽が来るかと思った私はそっち系の読みすぎか（笑）作者が何度も書いた「得意技である曖昧な…」悪い意味を感じるのは私だけ？2021/11/23
はなりん
25
サーラ国編完結。今巻はピンチになっても1人じゃないので、安心感がありました。珀陽とのやり取りも恋人同士とは程遠いものの、どことなく甘い雰囲気があり、良き。冬虎と翔景のコンビも進化していて、すっかりお笑い要員に。2022/01/22
