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出版社内容情報
伝染病で死にかけていた少女ミラを救ってくれたのは、禍々しい動く骸骨、不死王・テリオスだった。テリオスはスケルトンを労働力として提供し、生き残った子供たちに勉学まで教えてくれた。最初は怖がっていた子供らもその誠実さに打ち解けていく。特にミラは才能があると魔法まで教わり、テリオスの弟子としてメキメキと才覚を伸ばしていた。しかしある日、スケルトンが出没していると国から討伐隊が派遣されてしまい――!? 誰も殺さず世界制服を目指す不死王と、彼を支えた銀髪の乙女の伝説、開幕!
内容説明
伝染病で死にかけていた少女ミラを救ってくれたのは、禍々しい動く骸骨、不死王・テリオスだった。テリオスはスケルトンを労働力として提供し、生き残った子供たちに勉学まで教えてくれる。最初は怖がっていた子供らもその誠実さに打ち解けていく。特にミラは才能があると魔法まで教わり、テリオスの弟子としてメキメキと才覚を伸ばしていた。しかしある日、スケルトンが出没していると国から討伐隊が派遣され―!?誰も殺さず、平和な世界征服を目指す不死王と、彼を支えた銀髪の乙女の伝説、開幕!
著者等紹介
笹木さくま[ササキサクマ]
ライトノベル作家。北海道出身。別名義に「夏希のたね」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっさん
27
★★★☆ 最強の魔物の一人である不死王に転生した主人公が、人間を誰も殺さずに世界を統一しようと画策する建国物。最初から最後まで物語を丁寧に作り込んでいる印象を受けた今作。重厚な世界観や複雑な設定が用意されているという訳ではないが、登場人物のやり取りやそれぞれのバックグラウンドなどがいい意味で分かりやすく、非常に読み味がいい印象を受けた。ただ、主人公の”人を一人も殺さない”という信念が物語を盛り上げるための枷になりそうな予感がするため(実際今巻も最後の展開は個人的に少し物足りなかった)、この辺りを次巻以→2020/06/11
真白優樹
9
とある片田舎の国の村、伝染病で死にかけていた少女が不殺での世界征服を目指す不思議な不死者と出会い、始まる物語。―――例えエゴで押し付けでも、諦められぬ夢がある。 コミカル何処行ったと言わんばかりにシリアスみに溢れたダークな作風の物語であり、一度挫折を経ても尚、どれだけ時間をかける事になるとしても尚、人間を愛するが故の夢の為に足掻き続ける不死者の、泥臭い物語であり、少女が世界を広げ成長していく、一筋の光ある物語であり。始まる世界征服、いきなりの波乱の先の次の政策とはどんなものか。 次巻も須らく期待である。2020/05/30
nawade
7
★★★☆☆ 一人も殺さない世界征服を目指す無謀な夢を持つ不死王と彼に助けられた銀髪の乙女の物語。従来のコミカルな作風を捨ててシリアスな作風にチェンジ。主人公の不死王は脳天気な夢を語っているのではなく、挫折を経たからこの夢を目指すという点が良い。彼の正体には不意をつかれた。こうなると相棒の黒猫の正体も気になる。いかに強大な力を持とうとも、無茶な夢に挑戦する物語だが、作者にとっても舵取りの難しい物語であろう。それ故に挑戦しがいのある内容となるだろう。2020/05/29
alleine05
6
まあまあ。主人公は、魔力は膨大、財宝も潤沢、接近戦もこなせる不死王というチートな存在だけど、そんなチートでも無理ゲーなんじゃないかと思える「だれも殺すことなく世界征服」という目標をいかにして達成するかが見どころ。とはいえ現時点ではまだ始まりの一巻目だから、小さな村の生き残りの子どもたちを助けて、田舎の小国の事情に関わってと、やってることのスケールは小さめ。もっと周りの国々の思惑が絡み合ってややこしい状況をどう切り抜けていくのかも見てみたい。2020/07/05
TERU
4
たくさんの人を殺してでも平和を求めた主人公、それは間違いだった... 時が経ち、不死王となった主人公が、誰も殺さずに平和な世界を作るため奮闘する物語。 目標は壮大、後半の思いのぶつけ合いは良い、しかし今後それが崩れ去るような終始不穏な語り口調は、この物語の行く末を見届けたいと思う気持ちが募るばかり。2020/07/01