中公新書<br> 古代アレクサンドリア図書館―よみがえる知の宝庫

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古代アレクサンドリア図書館―よみがえる知の宝庫

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  • サイズ 新書判/ページ数 199p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121010070
  • NDC分類 010.242
  • Cコード C1225

内容説明

紀元前三世紀、エジプトのナイル河口に繁栄した国際都市アレクサンドリアに、世界中の英知を一ヶ所に集めんと建設された古代最大の図書館があった。蔵書数五十万冊ともいわれ、研究施設ムーゼイオンからは幾多の著名人を輩出したが、度重なる戦乱と異なる宗教間の争いにまきこまれ、全て灰燼に帰してしまった。本書はこの伝説的図書館の辿った歴史的運命を語るとともに、同時代の資料から在りし日の全容に迫ろうとするものである。

目次

第1部 背景(探検家アレクサンダー;アレクサンドリア―新時代の首都、多民族・多文化的環境の実験)
第2部 歴史(ムーゼイオンと図書館;学問の開花)
第3部 終焉(図書館とムーゼイオンの最期;エピローグ―アレクサンドリアからバグダッドへ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kazutox

9
1991年の本。原著はユネスコによるアレクサンドリア新図書館プロジェクトの一環として出たもの。古代の図書館については直接的な資料(遺跡とか)が何もないので、間接的な情報を元に建設から消滅まで述べた内容。読んで気付いたことは、当たり前のことですが、ヘレニズム時代ってかなり長かったんですね。プトレマイオス朝は300年くらいある。図書館が物理的に滅んだ後もローマ帝国から中世イスラムの文化まで影響を与え続けたのだからすごいものです。 2025/01/06

はる

8
エジプトのアレクサンドリアとは過去どのような役割を持ち哲学者や文学者とか変わってきたのかが良くわかる。エジプトに住んでるからかな、あーあそこらへんかーと考えながら地理を見るのは楽しかった笑2019/05/25

misui

4
図書館というよりは研究機関としてのムーゼイオンについて得るところが大きかった。原典批評の風潮の故にさほど発展せず衰えていき、カエサルのうっかり炎上を経てキリスト教による異端排斥で滅んだのだろうとのこと。アレクサンドリア以前の図書館が神殿や王宮に備え付けられていた点、そもそもムーゼイオン(=ムーサを祀る場所)の原義など、色々と感じるものがある。2019/12/28

テツ

4
古の世界において世界中の智と書物が結集したアレキサンドリアの大図書館。本書ではその大図書館とそれを取り巻く当時の地中海世界での知識と学問について説明してくれる。基礎的な知識が足らないために理解しにくい部分もありましたが面白かったです。智を求めることというと大げさだけれど、新しい何かを識ることを快楽とする人間っていうのは太古から存在していたんだろうなあ。この時代に既に地中海世界に仏教が伝わっていたという話には感動した。時と場所は異なれど人間は常に新しい思想を取り入れたいと欲する生物なんだな。2015/07/22

takao

3
ふむ2024/03/02

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