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出版社内容情報
『狂気の山脈にて』に続く、恐怖小説の王が放った歴史的傑作、開幕!名作『狂気の山脈にて』と世界観が繋がり、「タイムリープ」「ボディ・スナッチャー」等をテーマとしたもっともSF的テイスト溢れる長編作に、ラヴクラフト描きとして最高の評価を受ける絵師が遂に挑む!
田辺 剛[タナベ ゴウ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
67
ボディ・スナッチャーものの名作。ボディ・スナッチャーというと大体の作品が侵略の恐ろしさを描いているが、本作に限ってはそこは希薄でむしろこちらと向こうの宇宙観が中心となっている。コズミックホラーとしては至上の出来。で漫画化されたわけですが、絵に関しては今までの作品同様満足の一言。「イスの大いなる種族」の描写はもちろんの事ながら、彼らの暮らす都市の様子、特に建物の描写はまことに素晴らしい。表紙がパルプフクション風になっているのも高ポイントである。下巻で描かれるであろう廃都も、否が応でも期待が高まるなあ。2022/07/11
sin
49
いつもとはテイストの違う表紙だと思ったら、ああこれは!パルプマガジンと呼ばれたアスタウンディング・ストーリーズ誌1936年6月号に同作品がカバー絵になった際の、あの構図で描かれたものだわ。もとの絵がコミカルなタッチなので、そこを引き摺っているせいかアメコミ調に感じられる。原作は地味な感じだったと記憶しているが、田辺の描くラヴクラフトは、やっぱ最高に雰囲気がある。2018/08/13
ぐうぐう
30
記憶喪失は、新たなる人格の誕生でもある。作中で二重人格は現在の医学で「人格の解離」と呼ばれていると説明されるが、それと記憶喪失を重ね、さらに異世界の生物による生体交換(いわゆるボディスナッチャー)へと飛躍する発想が、ラヴクラフトの凄さだ。これが1936年に発表された作品だという事実に打ちのめされる。妄想が妄想ではなく歴史であった時、精神は救われるのではなく崩壊へと向かうのは、人類の狭小さ、あるいは脆弱性を象徴しているのだ。2023/05/20
エル・トポ
14
SFクラッシックのマンガ化。いや、絵が凄いわこれ。人物は表情が乏しくて(というかヘンに不自然なところがあって)あまり好きではないのだけど、異世界の描写がハンパない。ラヴクラフトは読んだことないけど、これを絵なしで読むのって想像つかない。試しに1冊だけ買ってみたけど、2冊目行きます。2023/06/03
猫路(ねころ)
12
意識が飛んでいるだけでなく、何の生物が生態交換したのか、原作はラヴクラフトですが、初耳だったのです。再現するのにどれだけがかかったのかな。2巻も読んでみようかな。2024/05/15
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