ファミ通文庫<br> 彼女のL―嘘つきたちの攻防戦

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ファミ通文庫
彼女のL―嘘つきたちの攻防戦

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784047352308
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

嘘がわかる俺 VS.嘘つき少女遠藤正樹は嘘がわかる特異体質で、川端小百合は決して嘘をつかない少女だった。そして学校のアイドル佐倉成美は、常に嘘をふりまく少女だった。ある日、川端と佐倉の共通の友人が亡くなってしまう。自殺という噂だったが川端は「彼女は殺された」と言い、佐倉も「彼女を追い詰めたのは私」とうそぶく。真相を知りたいと川端に頼まれた正樹は、その力で誰も知らない佐倉の心の内を知ってしまい――。願いと嘘と恋が交錯するトライアングルストーリー。

三田 千恵[サンダ チエ]
著・文・その他

しぐれうい[シグレウイ]
イラスト

内容説明

遠藤正樹は嘘がわかる特異体質で、川端小百合は決して嘘をつかない少女だった。そして学校のアイドル佐倉成美は、常に嘘をふりまく少女だった。ある日、川端と佐倉の共通の友人が亡くなってしまう。自殺という噂だったが川端は「彼女は殺された」と言い、佐倉も「彼女を追い詰めたのは私」とうそぶく。真相を知りたいと川端に頼まれた正樹は、その力で誰も知らない佐倉の心の内を知ってしまい―。願いと嘘と恋が交錯するトライアングルストーリー。

著者等紹介

三田千恵[サンダチエ]
九州出身。第18回えんため大賞優秀賞受賞作『リンドウにさよならを』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まりも

52
これは嘘が分かる少年と嘘をつかない少女と嘘ばかりを吐く少女達の青春を描いた物語である。これめっちゃ好き。自分の語彙力じゃ作品の魅力を半分も伝えれそうに無いのがツラい。読み始めはただの厨二気取りの主人公が主役の青春ラブコメかと思ったら、物語は思わぬ方向に向かっていく。物語が進めば進むほど面白さが増していき、気がつけば一気読みしていた。青春ストーリーとしても面白いが、ミステリーとしても十分面白い。人の事を思いやれる「嘘」の優しさと大切さを知れる素晴らしい1冊だった。1人でも多くの人に読んでもらいたい作品です。2018/09/01

ami*15

51
嘘をつかない川端と嘘つきな佐倉との嘘を巡るミステリー風味な青春小説というのが自分の好みと合っていました。人は子供の時から「嘘をついてはいけない」と言われているはずなのになぜ嘘をついてしまうのか?ということがわかる話であり、作中でも重要な役割を果たしていた“優しい嘘”というのが人を救うこともあるんだなということを強く感じられました。川端の家族の事情などラノベにしてはやや重めの話題もあったけど、一方で「他人の嘘がわかる」という体質のせいで今まで苦労してきた正樹が2人のヒロインとの出会いで成長していくところや→2018/09/28

むっきゅー

43
傑作。嘘がわかる能力を持つ主人公・遠藤が、隣のクラスの少女の自殺の真相を探る学園ミステリー。依頼者は、少女の従姉でクラスメイトの川端さん。自殺に追いやったのは、学園のアイドル的存在の佐倉さんではないかと...。事件の意外な真相もさることながら、本作の面白いところは、単なるミステリーではなく、遠藤の心の成長を描いた青春ものとして、キレイに仕上がっているところ。嘘を毛嫌いする遠藤が、父子の間のわだかまりや佐倉の嘘に向き合うことで、嘘に対する認識が変化し、誰も気がつかなかった真実にたどり着く展開が見事でした。2018/09/08

よっち

40
嘘がわかる特異体質を持つ遠藤正樹。そんな彼が気になる決して嘘をつかない川端小百合と常に振りまく学校のアイドル佐倉成美、死んだ共通の友人を巡る願いと嘘と恋が交錯する青春ミステリ。「彼女は殺された」という川端と「彼女を追い詰めたのは私」とうそぶく佐倉。ともに過ごす時間が増えてゆく中で正樹にだけ見せる彼女たちの素顔と、正樹と父親の関係。新事実が明らかになってゆくたびにガラリと変わってゆく構図。彼女たちがついた嘘は切なくも優しくて、真実に向き合ったからこそ見えたその想いとはっとするような結末はとても印象的でした。2018/08/28

トラシショウ。

29
「──絶対に言わないわ」。読み友さんの感想から。他人の嘘が直感出来る高校生の正樹は、嘘をつかない同級生・川端小百合から親友だった女生徒の自殺の真相探しを頼まれる。だが、彼女の予測では真相を知ると思われるのは、嘘ばかりついている学園のアイドル・佐倉成美。かくして、「嘘を見抜ける」正樹、「嘘をつかない」小百合、「嘘つき」の成美の、「嘘」を巡る奇妙なトライアングルが始まる。魅力的な表紙、ラノベには珍しいシンプルなタイトルが印象的なライトなミステリテイストの青春小説。小粒だがなかなかの佳作(以下コメ欄に余談)。2018/09/29

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