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出版社内容情報
悠太の体内には不思議生物ニムエが棲んでいた。同じようにニムエを飼っていた同級生の恵と仲良くなったことから、悠太はニムエを使って過去に戻る方法を発見する。この力で街を襲った大災厄の回避と、亡くなった恵の幼馴染みの救出を計画する悠太たち。計画は順調に行き、上手く過去を変えられたと確信した悠太の前に、銀髪の少女が現れて告げた「恵は亡くなった」と……! 片方を選べば、片方が死ぬ。突きつけられる運命の選択肢で選ぶべきものは――!
内容説明
大災厄の日、悠太は不思議生物ニムエに命を救われた。高校生になった悠太は、そのニムエをきっかけにクラスで人気者の少女、恵と仲良くなる。ニムエが二体揃うと過去に戻れる事に気づいたふたりは、大災厄を回避し、亡くなった恵の幼馴染みを助けるため、過去を改変する。しかし改変後、銀髪の少女が現れて告げた。「恵は亡くなった」と…。今度は恵を助けるため、銀髪の少女と奮闘を始めた悠太に、残酷な選択肢が突きつけられるが―!
著者等紹介
瀬尾つかさ[セオツカサ]
第十七回富士見ファンタジア長編小説大賞審査員賞受賞。『琥珀の心臓』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
44
五年前の大災害をきっかけに、不思議生物ニムエが体内に棲んでいる悠太。同じようにニムエを飼っていた同級生恵と出会い、二人で過去の大災厄回避と亡くなった恵の幼馴染・玖瑠美の救出を目指す物語。ニムエをきっかけに急速に距離を縮める二人の微笑ましい関係。ニムエを使い過去に戻る方法を発見して始まった計画の成果と思ってもみなかった大きな代償。それまでの展開を考えると悠太に突きつけられた運命の選択肢はあまりにも絶望的なものでしたけど、それでも諦めなかった彼らの機転と覚悟で乗り越え再構築されてゆく結末はとても良かったです。2017/11/29
まりも
41
ニムエと呼ばれる不思議生物をきっかけにして始まる少年と少女の物語ここに開幕。あっさりとしたライトSFといった感じの作品ですね。そんな今作最大の魅力は2人の女の子達の違った可愛らしさが堪能できる日常シーンでしょう。ニュークリアモンキー恵ちゃんとの微笑ましい恋人としてのひと時、クールで正直な玖瑠美とのやり取り、これがある事でその後の展開が映えたし、悠太の頑張りが胸に響いたんだと思う。ニムエと会話が出来ないという所もポイントですね。最後まで謎なのがとても良かった。余韻含めストライクゾーンど真ん中な作品でした。2017/12/05
た〜
21
どうやらタイムトラベル系みたいだというだけで手を出してみた。アホの娘と一緒に彼女の友達を救ったらアホの娘が死んでいたので友達(天才少女)と一緒にアホの娘を救おうとする。結末としてはまあこんなところかな。アホの娘がいい味出していてなかなか面白かった。2018/01/22
サキイカスルメ
18
恵と悠太の恋と、恵と玖瑠美の友情、その場にいなくても存在感がある女の子2人でしたね。五年前の大火事の時、謎の生物ニムエに命を救われた悠太が、もう一匹のニムエを持つ同級生恵と仲良くなり、あの大火事で喪われた彼女の親友を救おうとするお話。あのちょっとアホっぽくて、たまらなく可愛い恵が好きです。悠太とバカップルっぽいノリが、大好きなやつでした。玖瑠美はクールな天才で、悠太とは恵フリークとして意気投合できそうな感じ。ニムエは、最後まで可愛い謎の生物でしたね。面白かったです。2017/12/15
とめこ
16
面白かった!いわゆるタイムリープものですが、ほぼ登場人物3名でお話が展開されるのでコンパクトにまとまっていて読みやすかったです。ヒロインもそれぞれ魅力的だし、作品の雰囲気や救いのあるラストも良かったです。後半のシリアスな展開も面白かったけど、前半の悠太と恵のイチャイチャバカップルぶりがとても好き…。ニュークリアモンキーさんかわいすぎるのでは?玖瑠美のクールで意外とお茶目な所も良かったです。謎の生命体ニムエもほわほわぽよぽよかわいかった。個人的にかなり好みなお話だったので最後まで楽しく読みました。2018/04/01