赤崎水曜日郵便局―見知らぬ誰かとの片道書簡

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赤崎水曜日郵便局―見知らぬ誰かとの片道書簡

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  • サイズ A5判/ページ数 255p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784047319943
  • NDC分類 816.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

海巡り合うはずのない“他人の日常”とのちょっと奇妙な出合い

◆見知らぬ誰かとの片道書簡◆
「自分の水曜日の出来事」を手紙に書いて送ると、「誰かの水曜日」が代わりに届く、世界で唯一の“郵便局”。
海の上のポストに届いた“1週間のまんなか”のできごとは、こんなにもささやかでこんなにも劇的でした。


◎巡り合うはずのない“他人の日常"とのちょっと奇妙な出会い◎
1週間の真ん中の水曜日は人々の日常であふれています。
全国1億2千万人の水曜日はじつにさまざま。
そんな「水曜日の物語」を綴った手紙が
熊本県南部にある小さな町の海辺に届きました。

知らない誰かの水曜日の物語が流れ着き
知らない誰かの元へ旅立つ洋上の赤崎水曜日郵便局。
手紙を通じた一期一会。
ささやかな希望と奇跡をお届けします。


{赤崎水曜日郵便局とは・・・}熊本県南部の小さな町・津奈木。この町の海辺にある廃校になった赤崎小学校を利用したアートプロジェクトとして“開局”しました。ここへ「自分の水曜日の出来事」を手紙に書いて送ると、「誰かの水曜日」が代わりに届きます。“刹那的な信頼関係”によって結ばれる、手紙を通じた一期一会。そんなちょっと不思議な“片道書簡”です。

内容説明

赤崎水曜日郵便局は、熊本県南部の小さな町の海辺にある廃校になった小学校を利用したアートプロジェクトとして開局しました。ここへ、自分の水曜日の物語を送ると、知らない誰かの水曜日が届きます。“刹那的な信頼関係”によって結ばれる、手紙を通じた一期一会。そんなちょっと不思議な“片道書簡”を1冊の本に編みました。

目次

はじめに「水曜日の消息」
手紙の紹介「水曜日の片道書簡」(春 3月・4月・5月;夏 6月・7月・8月;秋 9月・10月・11月;冬 12月・1月・2月)
アナザーストーリー(水曜日だけじゃない日々;広がる赤崎水曜日郵便局)
おわりに「水曜日の物語」

著者等紹介

楠本智郎[クスモトトモオ]
つなぎ美術館主幹・学芸員。1966年福岡県生まれ。大阪芸術大学芸術学部芸術計画学科卒業。鹿児島大学大学院人文科学研究科修士課程修了。タイ国立大学の常勤講師などを経て2001年から現職。社会教育事業としてのアートプロジェクトを考案し、アーティストと住民が年間を通じて地域資源を活用しながら表現活動に取り組む「住民参画型アートプロジェクト」を2008年から実施している。近年は複数のプロジェクトを同時に運営しながら地域密着型アートプロジェクトの功罪を踏まえたうえで、都市部から離れた地域におけるアートの可能性を探っている。熊本県津名木町が運営するつなぎ美術館唯一の学芸員。「赤崎水曜日郵便局」プロデューサー兼管理人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

60
こんな取組があったなんて・・・もっと早く出会っていればと思う。やはり、手書きの手紙はいい。文章の内容だけでなく、書かれた方の思いも伝わってくる。文字そのものから溢れる人間性みたいなものだろうか。いろいろ考えさせられるものも多かったし、ニンマリ、ほっこり、そうそう・・・とか。2020/11/07

あつひめ

54
不思議なもので、見知らぬ人の手紙なのに読みながら知っている人になっていく。苦しい気持ち、うれしい気持ちを書き綴ってあるだけなのに、書き手の姿を思い描いてしまう。メールなどがない時代、文通相手を求めるコーナーが雑誌にあったことを思い出す。赤崎は、タイムスリップしたような心が穏やかになる風景。3年間の取り組みの中でどれだけの人が心を救われたことだろう。自筆の文字には心が宿っている。その思いを見知らぬ誰かが掬い取ってくれる、書いている自分と素直に向き合える。そんな素敵な時間を生み出した取り組みの素敵な1冊。2020/11/09

ミルルン

41
週の真ん中の水曜日に届く、見知らぬ相手からの手紙。受け取れるのは、自分の水曜日の出来事を書いた手紙を見知らぬ相手に出した人だけ。とても素敵で面白い取り組みですが、今年3月までのプロジェクトだったそうです。住まいも年齢も様々な人たちのある水曜日の物語。いいことがあったり特別な水曜日だったり、いつもと変わらない水曜日だったりですが、素直な思いが綴られていて、書いた人が自然と思い描かれ、心が和みました。2016/04/23

紫羊

39
赤崎水曜日郵便局に水曜日の手紙を送ると、見知らぬ誰かからの水曜日の手紙が届くという地域アートプロジェクト。全国から寄せられた中から選ばれた手紙が、春夏秋冬に分類されて紹介されている。手書きの原本も添えられていて、見ず知らずの誰かの、いろんな水曜日に心が温かくなる。海に浮かぶ廃校を利用した郵便局の建物も不思議な味わいがある。私も久しぶりに誰かに手紙を書きたくなった。2016/09/26

しん

37
水曜日についての手紙を送ると、誰かの水曜日の手紙が届くというプロジェクトが、赤崎水曜日郵便局です。面白い試みだと思います。この本はそんな手紙を集めたもので、右側に便箋に書かれた手紙が掲載されていて、左側のページが活字化された手紙になっています。できるだけ手書きの方を読んでみました。読んでいると自然と心が暖まります。ほっこりしてきます。同じ思いの方もいたり、そういうことを思っているのかと感心してみたりでした。今月で終わるのはとても惜しい気がします。2016/03/09

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