出版社内容情報
かつて、石油は40年で枯渇するといわれた。だが、技術革新等により、むしろ化石燃料は増えている。米国のシェールガス革命しかりだが、革命の可能性は日本にもある。島国ニッポンの海洋資源の潜在力を解き明かす。
内容説明
かつて(1970年代)、「石油は40年で枯渇する」とされた。だが現在、同じ化石燃料である天然ガスを含め、その採取は何十年も先まで可能とされている。なぜ、変わったのか?大きな理由は、油田やガス田を探査する技術、そして採掘する技術が発達したことだ。その結果、世界中で開発が進み、今や石油埋蔵量1位は中東ではなく、南米ベネズエラという変容ぶりである。同じような事態が日本が抱える「手つかずの海底」で起きても何も不思議ではない。本書は、すでに動き出している日本の海洋資源への取り組みを扱う。海底油田の探査と試掘、メタンハイドレートの可能性など、日本が本腰をいれている開発の現状と未来を探る。
目次
序章 エネルギーと国家戦略には密接な関係がある
第1章 日本が描く国産エネルギーの夢―海底油田とメタンハイドレートの開発が進む理由
第2章 世界で拡大するエネルギー資源の供給地―中東の現実、アフリカの沸騰、そして未来の産油国
第3章 多様化するエネルギー資源―シェールガス革命から広がった新エネルギーたち
第4章 日本はエネルギー資源国になれるのか―日本の可能性は純国産と準国産にあり
第5章 化石燃料革命時代の世界地図―エネルギー資源新時代とこれからの世界情勢
付録 石油無機成因説による国産資源論―ケロジェン根源説以外の「石油」の成り立ち
著者等紹介
石川憲二[イシカワケンジ]
ジャーナリスト、作家、編集者。1958年東京生まれ。東京理科大学理学部卒業。週刊誌記者を経てフリーランスのライターおよび編集者に。書籍や雑誌記事の制作および小説の執筆を行っているほか、30年以上にわたって企業や研究機関を取材し、科学・技術やビジネスに関する原稿を書き続けている。扱ってきた領域は電気・電子、機械、自動車、航空・宇宙、船舶、材料、化学、コンピュータ、通信、デバイス、システム、ロボット、エネルギー・資源、生産技術、知的財産など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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