内容説明
戦乱と政争が繰り返される中で生まれ、二千年以上読み継がれてきた中国古典の数々。そこに書かれているのは、「人はどう生きるべきか」という理想と、「どうすれば逆境を生き延びられるのか」という現実から導か出された、人間についての深い洞察である。この本では『論語』『孫子』『菜根譚』『老子』『三国志』『韓非子』『孟子』など３８の名著から、現代社会を生き抜く上で、支えとなる名言を厳選。「蝸牛角上の争い」「精神一到何事が成らざらん」「他山の石」「足るを知る」など、おなじみの言葉を多数紹介。より深く理解できる中国古典名言集の決定版。
目次
第１章 たくましく生きる心得
第２章 信頼されるための心得
第３章 人とつき合う心得
第４章 組織のなかで生きる心得
第５章 仕事を成し遂げる心得
第６章 逆境に対処する心得
第７章 自分を反省する心得
著者等紹介
守屋洋［モリヤヒロシ］
１９３２年、宮城県生まれ。１９６０年、東京都立大学大学院中国文学科修士課程修了。その後、現在まで中国文学者として著述、講演などで活躍（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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大先生
10
非常に読みやすい本でした。解説も簡潔なのが好印象。ただ、安岡先生の本を読んだ直後だと少々物足りなく感じてしまいます。成長している証でしょうか？って調子に乗っている時点で全く理解できていないことがバレバレ。馬脚をあらわすとはまさにこのこと（苦笑）。私が特に気をつけたいのは、①調子に乗らないこと、②余計なことは言わないことですね。昔から男なのにおしゃべり好きで…こういった性質はなかなか改められません（汗）2021/12/06
カーリー
0
中国から伝わったもの儒教と仏教。中国4000年の毀誉褒貶の歴史を生き抜いた知恵あり。反中反日と政治経済の利害で騒ぐことも愚かだと先人は嘆くだろう。素直にこの叡智に学んで生き残ればよい。2015/10/11
壱萬参仟縁
0
１１「蝸牛の角の上のような狭い所で、勝った、負けたと争っている。どれほど大きい世界だと思っているのか」（p.30）。格差社会の格差も、こんな寛大な精神であれば、どってことはない、という気にもなるかもしれない。他にも二宮尊徳の推譲のような『菜根譚』が13にある（p．34）。冒頭にもあるように、生きにくい時代、先の読めない時代（p．3）に生きる現代人の教訓にハッとさせられるものが多かった。2012/04/26
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