出版社内容情報
神楽坂の路地の奥の奥にある木造家屋のスパイス料理専門店「スパイス・ボックス」。
料理が美味しいのはもちろん、食べるだけで心の不調も治し、整え、癒やしていくお店として、ファンを着実に増やしている。
今回は、ドタバタの子育てに疲れた祖母と母親、やる気を見せない後輩社員とそれを憂う先輩社員のお二人、そしてセルフ・プロデュースと周囲の視線に疲れた女性社員などが人生の岐路に立ってご訪問。
美味しい料理を食べながら前に進む勇気が湧くお店はいかがでしょうか? 心にも栄養が染み渡る、大好評・料理小説。
内容説明
神楽坂の路地の奥の奥にある木造家屋のスパイス料理専門店「スパイス・ボックス」。料理が美味しいのはもちろん、食べるだけで心の不調も治し、整え、癒やしていくお店として、ファンを着実に増やしている。今回は、ドタバタの子育てに疲れた祖母と母親、やる気を見せない後輩社員とそれを憂う先輩社員のお二人、そしてセルフ・プロデュースと周囲の視線に疲れた女性社員などが人生の岐路に立ってご訪問。美味しい料理を食べながら前に進む勇気が湧くお店はいかがでしょうか?心にも栄養が染み渡る、大好評・料理小説。
著者等紹介
長月天音[ナガツキアマネ]
新潟県生まれ。大正大学文学部卒業。飲食店勤務経験が長い。2018年『ほどなく、お別れです』で第19回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
105
神楽坂の路地奥、古民家をリノベしたスパイス料理専門店「スパイスボックス」シリーズ第3弾。4話の連作短編集であり、孫の育児に疲弊している女性、常連エキナカ青年とやる気のない後輩、まわりが男性だらけの会社の中で本来の姿を出せない女性、そして思いでのブラジルのスープをつくって欲しい女性と、それぞれの悩みを察し善き提案をしそれからいつの間にか元気にしていくお決まりの姉妹。一生懸命生きる人の応援歌的な一冊である。2025/04/18
ツン
69
営業職の女性客を心配して来てくれた若い同僚。2人がどうなるのかがすごく気になってしまいました。2024/06/06
yukision
51
シリーズ3作目。孫の育児で疲れた女性,仕事にやる気を出さない店員と先輩,会社の同僚に自分の本来の姿を見せられない女性,思い出のスープを再現してほしい女性がそれぞれ登場する短編4話。個人的には三話目を読みながら,タイのソムタムを食べたくてたまらなくなった。今回で開店から1年が経過したようで,今後の展開もさらに楽しみ。2024/12/27
Karl Heintz Schneider
51
孫の子育てに疲れた老婦人の来店をきっかけに子供連れでもゆったり楽しめるメニューに挑戦することに。スパイス専門店に子供連れ?私にもそういう先入観があった。でも実はスパイスには辛くないものもたくさんあり美味しいだけでなく、心と体を元気にする効用がある。「スパイス」というワードは日本人には「辛い」イメージがある。同じものでも「ハーブ」と呼べば、だいぶ印象も変わるだろう。シリーズ第三弾だというのに特別の大事件が起こるわけでもない。普通ならマンネリ化しそうなものだが、この本は違った。単に私の好みなのかもしれないが。2024/01/24
桜
41
エキナカ君カッコイイな!! 「美女」の気持ちは同年代としてよく解るけど、そこまで自意識高くないから解らん! でも、こんな美味しそうなお店が近くにあったら通うよね(*´ω`*) 読んでると、自然とスパイスの匂いを思い出して鼻がひこひこなる一冊(^~^;)ゞ2023/11/03